インターネット上で農作業安全に関する知識を学習できるeラーニングシステム

タイトル インターネット上で農作業安全に関する知識を学習できるeラーニングシステム
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター
研究期間 2005~2009
研究担当者 積 栄
中野 丹
岡田俊輔
志藤博克
菊池 豊
古山隆司
藤井桃子
米川智司
発行年度 2009
要約 農業機械による農作業を安全に行うための知識を、使用者が主要機種別にインターネット上で学習できるeラーニングシステムである。従来の学習手法に比して、クイズや動画の活用による能動的、効果的な学習を実現したほか、学習者の理解度も把握できる。
キーワード 農業機械、農作業安全、eラーニング、インターネット
背景・ねらい 農作業中の死亡事故においては、農業機械作業によるものが6~7割を占めていることから、使用者が機械の安全な使用方法について正しい知識を学習することは、重要な課題となっている。そこで、インターネットを介して、誰でも場所や時間の制限なく、かつパソコン利用による利点を生かして能動的、効果的な安全学習を可能にするとともに、学習者の理解度の把握が可能なeラーニングシステムを開発する。
成果の内容・特徴
  1. インターネットに接続されたパソコンからWebブラウザを用いてアクセスし、農業機械による作業を安全に行うための知識について、主要機種及び場面別にクイズに答えながら学習を進めるeラーニングシステムである。内容は、農林水産省の指針や安全啓発資料、各種研究成果等に基づき、農作業安全上、特に重要なものを取り上げている。
  2. 学習対象は、乗用トラクタ(移動、耕うん作業、点検整備)、自脱コンバイン(移動、作業・点検整備)、歩行用トラクタ(全般)、刈払機(全般)の4機種7項目であり、項目ごとにマウス操作のみで学習が進められるようになっている(図1、図2)。
  3. 各学習項目を選択すると学習ストーリー(メインファイル、Flash)が開始され、途中のクイズに解答しながら先に進むと、学習内容が写真や動画を用いて視覚的にわかりやすく解説される。従来のパンフレット等の紙媒体と比較して、自ら操作、解答することで能動的な学習を実現するとともに、様々な危険作業事例を動画で紹介する等、危険性をより実感できるようになっている。
  4. 学習ストーリーの最後には学習内容の確認テストを設け、学習者の解答に応じて結果と誤答部分の解説が表示される。
  5. クイズの不正解表示や確認テスト結果を、学習ストーリーとは別のファイルとしたことで(図1)、学習者のWebブラウザによるファイルアクセス履歴から、学習前後の理解度の傾向を学習者本人だけでなくシステム提供側も確認可能な構造となっており、新たな安全教育や安全技術開発に資することができる。
  6. インターネットを介して学習手段を提供することにより、常に最新かつ最適な学習内容の提供が可能である。
  7. Windows 及びMac OS環境での主要なWebブラウザにおいて動作する。
成果の活用面・留意点
  1. 農業者、普及・教育・行政、企業の安全啓発や教育用資材として活用できる。
  2. 2010年度より、農林水産省と連携して生研センターが開発、運用するWebサイト「農作業安全情報センター」(http://www.naro.affrc.go.jp/org/brain/anzenweb/)内のコンテンツとして公開予定である。
図表1 234170-1.png
図表2 234170-2.png
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