| タイトル |
浜名湖における効率的なアサリ移殖技術の開発 |
| 担当機関 |
静岡県水産技術研究所 |
| 研究期間 |
2006~2008 |
| 研究担当者 |
鈴木邦弘
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| 発行年度 |
2009 |
| 要約 |
浜名湖でアサリ稚貝の出現や成長を調査し、併せて稚貝の移殖適地や移殖適季を検討した。稚貝の殻成長は密度に依存して低下し、これら高密度に出現した稚貝を捕食者やアオサの堆積が少ない湖南部の禁漁区へ春季に移殖することが効率的であると考えられた。
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| 背景・ねらい |
浜名湖では、アサリ資源の有効活用のための稚貝移殖事業が行われているが、移殖後の大量死や稚貝採取に対する反対意見など課題が山積していた。そこで、アサリ稚貝の出現や成長、移殖後の稚貝の成長や歩留りなどを調査し、効率的なアサリ移殖技術を開発した。
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| 成果の内容・特徴 |
- 19年秋に発生したヘテロカプサ・サーキュラリスカーマ赤潮により奥浜名湖の二枚貝類は大量へい死し、その後同場所には1~3万個/㎡の高密度でアサリ稚貝が出現した。これら稚貝の成長は翌年夏以降停滞し、稚貝の密度と殻長には強い負の相関関係が認められた(図1)。
- 籠試験と標識放流試験を組み合わせたアサリ稚貝の移殖試験では、ノコギリガザミによる食害や堆積したアオサの腐敗などにより極めて悪い地点があるなど、各地点の歩留りと減耗要因が明らかとなった(表1、図2)。成長量は各地点で有意差がなかったことから、自主禁漁区とD禁漁区が移殖適地であった。
- これらの移殖適地において、5月と10月に標識放流試験を行ったところ、いずれも5月移殖稚貝の歩留りが良く、春季が移殖適季であった(図3)。
- 単位面積あたりに潜砂可能な個体数は漁獲開始の殻長27mmを基準にすると2,200個/㎡であったこと(室内実験)、過密な移殖は低成長に繋がること(図1)などを勘案すると、移殖密度は1,000~2,000個/㎡が適当と考えられた。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 19年秋に大量に出現した稚貝は、高密度により成長が停滞していただけでなく、ヘテロカプサ赤潮が出現すると大量へい死する可能性があったことから、密度調整(間引き)と湖南部への移殖の必要性を漁業者に説明し、作業が進められている。
- 歩留りの良し悪しで移殖適地を選定したが、食害生物の分布やアオサの発生状況は年により変化するため、移殖稚貝の歩留りも年により変動すると予想される。
- 移殖事業を効率的に進めるためには、稚貝場や移殖先での稚貝や食害生物の分布状況の把握が必要なため、漁業者によるモニタリング体制の整備が必要である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
モニタリング
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