| タイトル |
大阪湾底質コアから検出されたニトロナフタレン |
| 担当機関 |
(独)水産総合研究センター 瀬戸内海区水産研究所 |
| 研究期間 |
2006~2010 |
| 研究担当者 |
田中博之
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| 発行年度 |
2009 |
| 要約 |
大阪湾で採集したコアに残留する1-ニトロナフタレンと2-ニトロナフタレンを分析した。ニトロナフタレン類の濃度は深層から表層に向け上昇しており、濃度と堆積年には有意な回帰関係が認められた。1-ニトロナフタレンと2-ニトロナフタレンの濃度の間には正の相関が認められ、両化合物の環境への負荷が時間的に類似していることが示唆された。
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| 背景・ねらい |
ニトロアレーンは多環芳香族化合物にニトロ基が結合した構造を有する化合物群で、変異原性や発がん性を有する化合物も多く含まれている。ニトロアレーンは自動車の排気ガスなど、主に陸域における化石燃料の燃焼過程に伴い生成し、大気経由、あるいは降雨や降下煤塵として水系を通じ内湾域へ汚染は拡大していると考えられるが、詳細は不明である。ニトロアレーンの内湾域における動態を解明する研究の一環として、大阪湾で採集した底質コア中のニトロナフタレン類を測定し、鉛直分布を明らかにして、その歴史的変遷について検討した。
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| 成果の内容・特徴 |
大阪湾の2地点で採集した底質コア試料に残留するニトロアレーンの一種、1-ニトロナフタレン、2-ニトロナフタレンの濃度を測定した(図1)。沿岸よりのコアにおける1-ニトロナフタレンの濃度は4.3pg/g dry wtから20pg/g dry wtへ、2-ニトロナフタレンは1.5-2.3pg/g dry wtから10-14pg/g dry wtへ、また、湾央よりのコアにおける1-ニトロナフタレン濃度は6.1pg/g dry wtから14pg/g dry wtへ、2-ニトロナフタレンは2.1-3.3pg/g dry wtから9.7pg/g dry wtへ、深層(1940年代)から表層(2000年代)に向け上昇しており、濃度と堆積年には有意な回帰関係が認められた(図2)。1-ニトロナフタレンと2-ニトロナフタレンの濃度の間には正の相関があり、これら両化合物の環境への負荷が時間的に類似していることを示した(図3)。自動車所有台数の推移と比較し、ニトロナフタレン濃度の増加は緩やかで、自動車排出ガス規制の強化等が効果をあげていると考えられた(図4)。
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| 成果の活用面・留意点 |
毒性物質を含むニトロアレーン類の海洋環境における動態の一端を解明することが出来た。また、自動車排出ガス規制の効果について、モニタリング結果から推定できた。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
モニタリング
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