エンバク「たちいぶき」の根内でサツマイモネコブセンチュウの発育は抑制される

タイトル エンバク「たちいぶき」の根内でサツマイモネコブセンチュウの発育は抑制される
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター
研究期間 2009~2010
研究担当者 立石 靖
岩堀英晶
上杉謙太
発行年度 2010
要約 エンバク「たちいぶき」の根に侵入したサツマイモネコブセンチュウ2期幼虫は、雌成虫に発育する割合が低い。
キーワード エンバク、サツマイモネコブセンチュウ
背景・ねらい エンバク「たちいぶき」は、九州地域で発生する主要な3種ネコブセンチュウの増殖性がいずれも低く、秋作(夏播き栽培)による線虫密度増加の抑制と、翌年の後作サツマイモにおける線虫被害の抑制が認められている。本研究では、最重要有害種であるサツマイモネコブセンチュウの「たちいぶき」根に対する侵入とその後の発育を調査し、増殖抑制の実態を解明する。
成果の内容・特徴
  1. サツマイモネコブセンチュウ2期幼虫は「たちいぶき」の根に侵入する。その侵入は、線虫増殖性の高い「はえいぶき」に対する侵入と同程度である(表1,図1)。
  2. 「たちいぶき」の根に侵入したサツマイモネコブセンチュウは、接種30日後においても、その50%以上が2期幼虫で、雌成虫に発育する割合が「はえいぶき」より低い(表2)。「たちいぶき」では、接種45日後においても雌成虫はほとんど認められない(データ省略)。
  3. 「たちいぶき」においてサツマイモネコブセンチュウの増殖が抑制されるのは、根に侵入する2期幼虫が少ないからではなく、主として侵入した個体の多くが雌成虫への発育を抑制されるからである。
成果の活用面・留意点
  1. 「たちいぶき」におけるサツマイモネコブセンチュウ増殖抑制の仕組みを解明する上で、基礎的な情報となる。
図表1 234814-1.png
図表2 234814-2.png
図表3 234814-3.png
カテゴリ 病害虫

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