ロータリ式中耕機の仕様が湿潤土壌での性能と大豆栽培に及ぼす影響

タイトル ロータリ式中耕機の仕様が湿潤土壌での性能と大豆栽培に及ぼす影響
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター
研究期間 2006~2008
研究担当者 後藤隆志
手島 司
藤井幸人
長澤教夫
大西正洋
発行年度 2010
要約 湿潤な土壌条件においてロータリ式中耕機で中耕培土を行う場合には、逆転ロータリ仕様で作業することにより、土壌の砕土性と膨軟度が高くなり、大豆収量の低下を防ぐことができる。ただし、株間雑草が多くなる傾向があるので、培土量の確保が必要である。
キーワード 中耕、培土、ロータリ式中耕機、湿潤土壌、大豆
背景・ねらい ロータリ式中耕機で中耕培土を行う場合、多くの機種において、a)作物側に土が飛ぶようにつめを取付けた逆転ロータリで作業する仕様(以下「R」とする。)と、b)正転ロータリの後方に培土板を取付ける仕様(以下「Rm」とする。)を選択できる(図1)。そこで、仕様選択の参考にするため、両仕様の特性(特に、中耕培土を行う代表的な作物である大豆では梅雨期の作業が多いことから、湿潤な土壌条件下における特性)を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 湿潤な土壌条件における作業では、R、Rmともにロータリづめで土を練る現象が起こる。Rmにおいては、さらに培土板による土の圧縮と練り付けが加わる(図1)。
  2. 砕土性能は、作業後の平均土塊径が1.5cm程度以下の砕土しやすい土壌条件では同等であるが、砕土性の悪い土壌条件ではRの方が良好である(図2)。
  3. 収穫前の雑草量は、作業時の土壌が湿潤でない時には差がないが、湿潤な時には、1回目をRで、2回目をRmで作業した場合(以下「R-Rm区」とする。)に比べ、1・2回目ともRで作業(以下「R-R区」とする。)した方が条間で少なく、株間で多くなる傾向がある(表1)。
  4. 砕土性能が良いため、R-R区の方が収穫前まで膨軟な土壌状態を維持できる(表2)。また、良好な砕土状態に加え湿潤な土壌で作業した場合に土の圧縮と練り付けが少ないため、R-R区の方が収穫前の土壌水分が高い傾向がある(表2)。
  5. 作業時の土壌が湿潤でない場合は逆の傾向があるが、湿潤な土壌で作業した場合には、土壌物理性の悪化が少ないR-R区の方が大豆が増収(試験では、R-Rm区より9%収量が高い)する傾向がある(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 湿潤な土壌条件における中耕培土作業において、ロータリ式中耕機の仕様を選択するに際しての参考情報として活用できる。
  2. Rの方が湿潤土壌への適応性は高いが、Rでは株間雑草の防除効果が劣る傾向があるため、耕深に留意し培土量を十分に確保するように努める必要がある。
  3. 車両のすべり率がRmでは20%以下の場合でも、Rではけん引抵抗が発生するため30%以上になることがある。すべり率がさらに大きくなると推定されるRに培土板を取付ける仕様は、湿潤土壌では避ける方がよい。
図表1 234833-1.png
図表2 234833-2.png
図表3 234833-3.png
図表4 234833-4.png
図表5 234833-5.png
カテゴリ 病害虫 雑草 大豆 防除

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