| タイトル |
次世代型マナマコ資源量推定技術の開発 |
| 担当機関 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構水産研究本部網走水産試験場 |
| 研究期間 |
2007~2009 |
| 研究担当者 |
桑原康裕
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| 発行年度 |
2010 |
| 要約 |
従来の桁網による資源量調査に代わる次世代型資源量推定技術を開発した。マイクロキューブ(漁船のGPSと魚探情報をリアルタイム記録する装置)による音響測量と3Dムーフィックス(ハイビジョン動画を帯状静止画像に変換する技術)による画像解析技術を非破壊的資源量推定技術に応用し、実用レベル精度(平均密度±10~20%)の資源量調査法を確立した。
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| 背景・ねらい |
中国における乾燥ナマコの需要増加を背景に、国内ナマコの価格が高騰している。道内でも近年急激な漁獲量増加による乱獲と資源崩壊が危惧されている。しかし、適切な資源管理による合理的な生産計画技術が確立されていない。漁獲増加が続く中で、漁協ごとに独自の資源量算出・生産計画策定を求められているが、ナマコはさまざまな天然漁場(岩礁域から砂泥域、浅場から深場)に生息するため、これらに対応できる次世代型マナマコ資源量調査法の開発が緊急の課題となっている。
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| 成果の内容・特徴 |
3Dムーフィックス処理のための海底ビデオ撮影技術を確立した。水中スクーターを用い、撮影速度を安定させたライン調査では、必要な時間はビデオ撮影では3分/100m、デジタル写真撮影では17分/100mであり、作業時間の短縮ができた。マイクロキューブによる漁船のGPSと魚群探知機データから作成した海底地形図と組み合わせることで、マナマコの分布特性の情報が得られた。ムーフィックス画像はデジタル写真撮影画像に比べ、検出率が低かった。計数結果から資源量を推定する方法を検討したところ、10㎡区密度と水深別層別抽出法を併用することがよいことが分かった。これらの結果に基づき提案された画像解析によるマナマコ資源量調査スキームは図3に示した。この方法は従来手法(桁網による資源量推定)では限界のあった複雑な地形や大水深帯までを広くカバーする迅速で高精度なマナマコ資源量推定技術であり、精度的に実用的レベルに達したと考えられる。
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| 成果の活用面・留意点 |
マナマコ資源は全国的に減少傾向であり、今後の資源管理方策確立のため、個々の漁場での資源量把握の必要性はますます高まっている。今回開発したマナマコ資源量推定法を実際の漁場に提要するためには、積極的な情報発信が必要である。他方、本技術では画像撮影技術の向上、自動検出技術の導入等、課題を残している。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
乾燥
GPS
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