| タイトル | 小型底びき網の漁獲物仕分け作業を軽減するための船上作業台 |
|---|---|
| 担当機関 | (独)水産総合研究センター 水産工学研究所 |
| 研究期間 | 2008~2009 |
| 研究担当者 |
高橋秀行 渡辺一俊 佐伯公康 |
| 発行年度 | 2010 |
| 要約 | 小型底びき網漁船における漁獲物仕分け作業の身体的負担を軽減することを目的として、組み立て式の仕分け用作業台を製作、運用試験を行った。甲板上に漁獲物を直に置く従来の仕分け方では、作業姿勢は前屈みで窮屈なものだったが、作業台の使用によってこれが改善され、身体への負担も軽くなった。こうした改善手法は、他の漁業においても広く活用できる。 |
| 背景・ねらい | 小型底びき網の操業では、さまざまな魚種や大きさの漁獲物が混じって入網するが、それらは”競り”までに魚種・銘柄別に仕分けておく必要がある。このため漁業者は、船上で仕分け作業をおこなっている。仕分けは、甲板上に直に置いた漁獲物を手で選り分ける作業である。この際に漁業者は、しゃがみ、あるいは膝をついた前屈みの姿勢を長時間とり続ける。このような姿勢での作業は、腰痛などの職業性疾患の発症リスクを高め、人間工学の見地から避けるべきとされていることから、作業台の導入による改善に取り組んだ。 |
| 成果の内容・特徴 | 愛知県・豊浜漁協所属の小型底びき網漁船を対象に、甲板の形状と設備の配置に合わせた組み立て式の仕分け用作業台を試作した(図1)。この作業台の使用によって、仕分け中の作業姿勢は、前屈みで窮屈な状態から上体の起きた無理のないものへと矯正された(図2)。作業姿勢分析をおこなったところ、作業台の使用によって身体への負担が軽くなっていたことが判明した(図3)。協力を得た漁業者によれば、作業台の使用感は姿勢に無理がないため快適だとのことだった。今後、作業台を使っての作業に慣れていけば、効率の向上も期待できる。 |
| 成果の活用面・留意点 | 紹介した作業台は、既存の漁船への搭載を前提としており、製作に当たっては個々の船型に応じて形状を調整する必要がある。しかし構造が簡素であることから、小規模な造船所でも容易に製作・調整できる。漁獲物の仕分けは煩雑な手作業である。したがって、これを快適におこなえるよう改善することは、仕分け作業をおこなっているすべての漁業において必要である。小型底びき網漁船への作業台の導入は、他の漁業にとっても参考になるはずである。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| カテゴリ |
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