| タイトル |
河川における簡便なカワウ被害低減技術の開発 |
| 担当機関 |
埼玉県農林総合研究センター |
| 研究期間 |
2007~2009 |
| 研究担当者 |
飯野哲也
大友芳成
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| 発行年度 |
2010 |
| 要約 |
所内の試験池に枝葉のついたマダケを2段重ねたもの(笹伏せ)を、カワウが一方向からのみ進入するように設定し、笹伏せの奥行きとカワウの魚類捕食量との関係を調べた。その結果、カワウの捕食を効果的に防ぐには、最低2mの奥行きが必要であることがわかった。試験結果を考慮して荒川のカワウ飛来ポイントに設置した笹伏せ内ではウグイ等が多数確認され、カワウによる魚への食害防止効果が示唆された。
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| 背景・ねらい |
カワウの生息域・生息数が拡大し、各地でカワウの食害による漁業被害が生じている。このため漁業協同組合が花火による追い払いやかかし、糸張りによる飛来防止を実施しているが、効果を上げるためには継続的に多くの労力が必要であり、組合員の負担が大きい。そこで、新たな被害防止技術を開発する。
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| 成果の内容・特徴 |
伝統漁法に活用される「笹伏せ」を、カワウの食害防止に有効な魚の隠れ場として活用する方法を明らかにした。- 研究所内の試験池(長さ8m×幅2.5m×深さ0.9~1.0m)に、枝葉のついた竹(マダケ)を上下2段に重ね、側壁や池底に接するように置き、カワウが一方向からのみ進入できるように設定した。竹は約20cmの間隔に固定し、奥行きを0~2.0mに設定した。前日に放養した供試魚(ウグイ)を、自然飛来したカワウが捕食する状況を毎朝(4:00~8:00)ビデオカメラで録画観察するとともに(図1)、カワウ飛来後のウグイの減少量を調べた。
試験は5~7月に行い、カワウは大半が4:30~6:30に1~4回飛来し、一度に2羽飛来した場合もあった。 笹伏せの奥行きの増加に従い、カワウが餌魚1尾の捕食に要する潜水回数は増加し、笹伏せによる捕食抑制効果が認められた(図2)。また、餌魚の総捕食量は奥行きが1.5mまでは竹のない場合と変わらないが、2mでは激減し、食害防止効果が認められた(図3)。カワウの捕食を効果的に防ぐには、笹伏せの一方向について最低2m以上の奥行きが必要であることが明らかとなった。 - 試験結果を基に、11月に笹伏せ(5m×12m、竹40本)を荒川(秩父市地先)のカワウ飛来ポイントに設置し、設置1か月後に、笹伏せの一部で電気ショッカーボートを用いて魚類を捕獲した結果、ウグイ、オイカワ、アブラハヤ193尾を確認した。前年、同所に設置した小規模の笹伏せでは魚が確認されなかったが、設置後1か月経過しても多数の魚類が笹伏せ内で確認され、所内試験の結果と合わせ、カワウに対する笹伏せの食害防止効果が示唆された。
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| 成果の活用面・留意点 |
埼玉県内の河川中流域に適用する。なお、笹伏せが流される場合があるため、川岸からロープで結ぶ等、笹伏せを固定する必要がある。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
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