| タイトル | アカシア属の育種技術マニュアルの作成 -人工交配による効率的なアカシア・ハイブリッドの創出方法- |
|---|---|
| 担当機関 | (独)森林総合研究所 |
| 研究期間 | |
| 研究担当者 |
加藤 一隆 千吉良 治 |
| 発行年度 | 2011 |
| 要約 | 熱帯地域で盛んに植栽されているアカシア・ハイブリッドを人工交配によって創出するために、交配手順について詳しく解説したマニュアルを作成しました。 |
| 背景・ねらい | アカシア属の中のアカシア・マンギウム(Acacia mangium)とアカシア・アウリカリフォルミス(A. auriculiformis)の2種を交配したアカシア・ハイブリッドは、両親の優れた形質を有しているため、最近では熱帯地域において植栽面積が増大しています。しかしながら、今までに具体的な人工交配方法を記述したマニュアルが作成されていませんでした。そこで森林総合研究所では、新しく改良した人工交配方法の手順について詳しく解説するとともに、より確実かつ効率的に交配を実施するため、事前に解明しておくべき事項や行わなければならない作業など、優良なハイブリッドを創出するために必要な事項を網羅的に解説したマニュアルを作成しました。 |
| 成果の内容・特徴 | アカシア・ハイブリッドの人工交配方法現在植栽されているアカシア・ハイブリッドは、自然交配由来の系統だけです。したがって、人工交配によって遺伝的に改良を加えればさらに優良なハイブリッドが創出される可能性があります。人工交配方法には、花序同士を直接こすり合わせる方法(直接法)、チューブ内に花粉を付着させ別の花序に挿入する方法(チューブ法)、及び筆に花粉を付着させ別の花序に擦りつける方法(筆法)の3通りが知られています。しかしながら、どの方法でも交配の結果得られる種子数は非常に少なく効率的であるといえませんでした。そこで、チューブ法に改良を加えてより効率的でしかも簡単に貯蔵花粉を使用できる方法を開発しました。人工交配を効率的に行うための解明すべき事項及び作業人工交配を効率的に行うためには、個体ごとの着花習性が一致しているかどうかを明らかにすること、またお互いの花期が一致しない場合には最初に開花した個体の花粉を貯蔵する必要があるため、花粉の発芽能力が低下しない最適な貯蔵方法を開発すること及び交配作業時間を短縮できる方法を開発することが重要です。そこで樹種やクローンごとの着花調査を行い、樹種間でもクローン間でも着花時期に大きな相違がみられること、また花粉を十分乾燥させ-18℃で貯蔵した場合には、貯蔵1年後でも十分な発芽能力を保持していること、さらに成長抑制物質の葉面散布により樹型をコンパクトに誘導して交配作業時間を大幅に短縮できることを明らかにし、これらの方法についてマニュアルの中で詳しく解説しました。改良した効率的な人工交配方法の手順人工交配の実施に先立って、まず一日の中で交配に適した時間帯、花粉採取における留意点、そして交配に用意するものについて解説しています。次に、花粉の採取方法、花粉の貯蔵方法、人工交配の方法、その後の種子の採取時までの管理方法の手順を詳しく解説しています。さらに、参考として森林総合研究所で行われた人工交配の結果得られた莢数や種子数のデータ及びDNA分析によるハイブリッドの確認方法も解説しています。本マニュアルは、森林総合研究所、越井木材工業株式会社及び九州大学との産学官による共同研究の成果を活用して作成しました。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| 図表5 | ![]() |
| カテゴリ | 育種 乾燥 |
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