養殖ノリの新品種(新佐賀4号)の開発

タイトル 養殖ノリの新品種(新佐賀4号)の開発
担当機関 佐賀県有明水産振興センター
研究期間 2007~2011
研究担当者 三根崇幸
山田秀樹
横尾一成
久野勝利
発行年度 2012
要約 近年の高水温傾向に対応した品種として、養殖品種の中から選抜育種法を用いて、冷凍網期において既存品種より生長が良く、乾ノリ製品についても、既存品種に劣らない色艶および味が認められた品種を作出した。さらに、開発した品種について、種苗法に基づいた品種登録を有明海漁協と共同で申請し、平成24年4月に登録された。
背景・ねらい 佐賀県有明海のノリ養殖は、生産枚数、金額ともに9年連続日本一となっており、本県水産業の基幹となっている。しかしながら、単価低迷など厳しい状況にあり、高水温環境など、現在の環境に適応した高品質品種による安定したノリ生産が求められている。
このため、近年の高水温傾向に対応した品種を養殖品種の中から選抜育種法を用いて作出する。
成果の内容・特徴
  1. 当センター所有の養殖品種を高水温条件下で培養し、異形率が低く生長が良い株を選ぶ選抜育種によって新しい品種(新佐賀4号)を開発した。
  2. 室内培養での評価試験では、既存品種(U-51)に比べ生長が良く、異形率が低かった(図1、2)。
  3. 野外養殖での評価試験では秋芽網期(10~12月)および冷凍網期において既存品種より生長が良かった(図3、4)。また、乾ノリ製品についても、既存品種に劣らない色艶および味が認められた。
  4. 開発した品種について、種苗法に基づいた品種登録を有明海漁協と共同で申請し、平成24年4月4日に登録された。
成果の活用面・留意点
  • 有明海漁協と連携し、漁業者への普及促進に努める。
  • 平成25年度から使用できるよう、フリー糸状体(元種)を早急に増やす。
図表1 235503-1.gif
図表2 235503-2.gif
図表3 235503-3.gif
図表4 235503-4.jpg
研究内容 http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4293&YEAR=2012
カテゴリ 育種 新品種 品種

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