タイトル | 莢膜欠損が豚心内膜炎からの血清型別不能豚レンサ球菌株分離頻度に影響する |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 |
研究期間 | 2010~2011 |
研究担当者 |
高松大輔 Nattakan Lakkitjaroen 大倉正稔 佐藤真澄 大崎慎人 関崎 勉 |
発行年度 | 2011 |
要約 | 豚レンサ球菌(Streptococcus suis)による豚心内膜炎からは莢膜を失った血清型別不能株が多く分離される。莢膜欠損により心内膜炎発症に重要な血小板付着能が高まることが型別不能株の高い分離頻度に影響していると考えられる。 |
キーワード | 豚心内膜炎、Streptococcus suis、莢膜欠損、血小板 |
背景・ねらい | 豚レンサ球菌(Streptococcus suis)は豚レンサ球菌症の主要な原因菌で、豚に髄膜炎、敗血症、心内膜炎などを引き起こす。特にS. suis感染後の菌血症に耐過した豚では、生残した菌が心内膜に疣贅を形成し、と畜場で解体される際に心内膜炎として摘発される例が多い。本菌は、人にも髄膜炎や心内膜炎などを引き起こし、人獣共通感染症の原因菌としても注目を集めている。S. suisは主に莢膜多糖体の抗原性の違いにより30種類以上の血清型に型別されるが、これら血清型のうち、血清型2型株が最も高頻度に病豚や人から分離されている。しかし、多くの豚心内膜炎由来株では、血清型2型および1/2型のマーカー遺伝子であるcps2J遺伝子を保有しているにもかかわらず、抗2型血清で凝集せず、型別不能株とされることが多い。本研究では、多くのcps2J遺伝子保有豚心内膜炎由来株が血清型別不能となる原因を探ると共に、S. suisにおける莢膜欠損の生物学的意義を明らかにすることを目的とする。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/niah/2011/170a2_10_02.html |
カテゴリ | 肉牛 豚 |