死亡畜検査で摘発されたBSE牛における異常プリオン蛋白質蓄積分布

タイトル 死亡畜検査で摘発されたBSE牛における異常プリオン蛋白質蓄積分布
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所
研究期間 2010~2011
研究担当者 岡田洋之
岩丸祥史
今村守一
舛甚賢太郎
松浦裕一
清水善久
河西和雄
鈴木(葭葉)幸子
高田益宏
福田茂夫
二階堂聡
藤井 啓
尾上貞雄
毛利資郎
横山 隆
発行年度 2011
要約 わが国の死亡畜検査で摘発されたBSE牛の異常プリオン蛋白質の蓄積パターンは類似しており、脳幹部で顕著な蓄積が認められる。
キーワード BSE、異常プリオン蛋白質、死亡畜、牛、分布
背景・ねらい 牛海綿状脳症(BSE)は国内で36例発生し、このうち15例が死亡畜検査で定型BSEとして発見されている。死亡畜では死後変化により脳での空胞の程度を詳細に検索することは困難であるが、異常プリオン蛋白質(PrPSc)の検出は可能である。そこで脳及び脊髄が採材できた国内発生野外7例についてPrPScの蓄積を免疫組織化学的により検討する。
成果の内容・特徴
  1. 国内17、21、22、26、27、29及び35例目の脳及び脊髄におけるPrPSc蓄積部位と蓄積程度を免疫組織化学的に検索する。
  2. 脳では広範にPrPScが蓄積し、大脳よりも視床、脳幹(中脳、橋、延髄)及び脊髄で強い(図)。
  3. 検索した7例での間にPrPScの蓄積程度及び脳でのPrPSc蓄積分布に大きな違いは認められない(図)。
成果の活用面・留意点
  1. 国内で検出された定型BSEのPrPScの蓄積パターンは類似していたことから起源が同じ可能性が高い。
  2. 定型及び非定型BSEの由来を考えるうえで重要な情報となる。
図表1 235683-1.gif
研究内容 http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/niah/2011/170b2_10_12.html
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