コスト・環境負荷低減のための青果物のバルクコンテナ物流技術の開発

タイトル コスト・環境負荷低減のための青果物のバルクコンテナ物流技術の開発
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所
研究期間 2010~2012
研究担当者 椎名武夫
中村宣貴
Manasikan THAMMAWONG
兼田朋子
中野浩平
吉田 誠
曽我綾香
鈴木美穂子
室井義広
山崎 弘
打田 宏
西尾 恵
安田慎一
新實誉也
柏木俊幸
大野誠治
池口尚宏
横山幸一
藤ノ木隆
並木晋哉
発行年度 2012
要約 新規バルクコンテナを青果物物流に導入した場合、段ボール箱による物流と比較して、包材コストを3割以上、物流に関わるCO2発生量を3~4割削減可能である。ダイコン、キャベツ、タマネギなどでは流通時の品質保持が可能な積載条件での実用化が可能である。
キーワード 青果物、物流、バルクコンテナ、コスト、環境負荷
背景・ねらい 青果物流通におけるコスト、環境負荷の低減を目指して、新規バルクコンテナによる青果物の物流技術を開発し、その効果を定量的に評価することを目的とした。青果物物流にバルクコンテナを適用するためには、バルク状態での荷扱いや輸送の際に生じることが懸念される物理的、生理的損傷を許容範囲内に抑えるための物流条件(適用可能品目、包装条件等)を明らかにする必要がある。また、バルクコンテナの導入による効果を定量的に評価し、導入促進を図るために青果物の生産・流通・販売関係者へ情報提供を行う。
成果の内容・特徴
  1. 青果物物流への導入によりコスト、環境負荷の低減が期待される新規バルクコンテナ(以下、BCと略記)は、プラスチック製のパレットと上ぶた、複々両面段ボール製のスリーブから構成され(図1)、サイズが幅1,058☓奥行(1,078~1,700)☓高さ任意(内寸、mm)で10kg段ボール箱の十~数十倍の容積を有する、スチール製に比べて大幅に軽量である、繰返し使用が可能である(プラスチック部分は100回以上)、非使用時の容積が使用時の7分の1程度で返送時の輸送が高効率である、などの特徴を有する。
  2. 生産量、形状、物理的特性などから、BC物流の適用が可能と考えられる青果物としてダイコン、キャベツ、タマネギ、ハクサイ、カブ、ニンジン、カボチャ、温州ミカン、ネーブルオレンジを選定し、BC利用時の品質保持対策などを検討した結果、
    1. ダイコンでは、BCへの充填方法をブロック積みから最密充填積みに変更することで、振動による損傷を段ボール箱におけるそれに対して同等以下に抑制できる(図2)。これらの積み方については段ボールでも実施されており、作業コストなどの増加はない。
    2. キャベツの場合、落下処理により一時的に呼吸速度が上昇するが、1日以内に無処理との間に有意差がなくなること、落下高さを40cm未満に抑えることで無処理と比較して貯蔵中の糖含量に有意差がないことが示された(図3)。また実輸送試験の結果から、BCにおいても小袋と同様にMA包装(ガス組成調節による品質保持包装)が可能であり、段ボール箱輸送と同等の品質維持が可能であることを明らかにした。
    3. タマネギでは、北海道から茨城県までの実輸送試験の結果、プラスチック段ボール製のスリーブを採用する場合は、スリーブの補強(図1右)および、パレット・上ぶたへの穴加工による通気性改善により適用が可能であった。
  3. 各種青果物についてBC物流のライフサイクルアセスメントを実施し、通常段ボール箱からBCへ転換することで、約3~7割の包材コスト低減(図4)と、3~4割程度の物流時温室効果ガス(CO2相当量)排出量の削減が可能であることを示した。
成果の活用面・留意点
  1. 普及対象:候補青果物の生産者(団体)、物流事業者、一次加工事業者、リース会社
  2. 普及予定地域・普及予定面積・普及台数等:キャベツは愛知県、群馬県、千葉県、神奈川県、北海道など、タマネギは北海道、佐賀県、兵庫県、愛知県、長崎県など
図表1 236153-1.png
図表2 236153-2.png
図表3 236153-3.png
図表4 236153-4.png
研究内容 http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nfri/2012/330c0_01_60.html
カテゴリ 温州みかん 加工 かぶ かぼちゃ 環境負荷低減 キャベツ くこ コスト だいこん たまねぎ 低コスト にんじん ネーブル はくさい 品質保持 輸送

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