| タイトル | 漁獲報告から再構築されたマサバ分布ホットスポットの変遷 |
|---|---|
| 担当機関 | (独)水産総合研究センター 西海区水産研究所 |
| 研究期間 | 2013 |
| 研究担当者 |
安田十也 由上龍嗣 大下誠二 |
| 発行年度 | 2013 |
| 要約 | 1973年から1999年の隠岐諸島以西の日本海および東シナ海全域におけるマサバの大中型まき網による漁獲情報をカーネル密度推定法を用いて解析し、マサバの分布のホットスポットの変遷を明らかにした。マサバ分布ホットスポットの変遷には季節的周期に加え、長期的な周期性が観察され、東シナ海における長期的な水塊構造の変化と対応することがわかった。 |
| 背景・ねらい | 日本近海において、対馬暖流域は、近年の温暖化の影響を最も強く受けている海域の一つである。海洋環境の変化は、本海域を広く回遊する表層性の回遊魚の空間分布に強く影響することが想定される。しかし、継続的かつ広域的な海域での調査船調査データがない限り、過去の分布の変化を再構築することは非常に困難である。ここでは、漁業者から報告された漁獲情報を用いて過去のマサバの分布の変遷を再構築した。 |
| 成果の内容・特徴 | マサバの分布のホットスポットは、東シナ海の大陸棚上を季節周期をもちながら変化した(図1)。季節周期とは別に、数年~十数年の周期をもつ変動も観察された(図2)。この年変動は東シナ海の表面水温の変化と関連し、等温線の移動に合わせてマサバは分布をシフトさせていた。表面水温変化は海流の流量に影響を受けることから、海洋の温度と流動環境がマサバの分布に直接的および間接的に影響していることが分かった。 |
| 成果の活用面・留意点 | 地球規模での気候温暖化の継続が懸念されており、多くの生物の分布や季節性の変化が報告されている。しかし、海洋生物の分布の変化を継続して調査することには、大きなコストが必要である。この研究により、漁業者により報告された漁獲情報から海洋環境変化に対する漁業対象種の応答が再構築できることが分かった。この技術をさまざまな魚種に応用することで、水産業に対する温暖化の影響の監視するためのコストが低減できると考えられる。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 研究内容 | http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4553&YEAR=2013 |
| カテゴリ | コスト |
| 湾・内海スケールでのアサリ稚貝の自給と干潟ゾーニングによる生産増大システムの開発 |
| アミメノコギリガザミのDNA鑑定 |
| 乾燥ナマコの品質及び製造基準の確立 |