キク電照栽培用光源選定・導入のてびき

タイトル キク電照栽培用光源選定・導入のてびき
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 花き研究所
研究期間 2009~2013
研究担当者 久松 完
郡山啓作
白山竜次
樋口洋平
住友克彦
発行年度 2013
要約 キク生産における白熱電球代替光源普及に活用することを目的に「キク電照栽培用光源選定・導入のてびき」を作成した。分光分布の異なる光源間の花芽分化抑制能力は、キクの波長別分光感度を元にした「補正放射照度」を用いると比較可能となる。
キーワード 電照ギク、光源、開花調節
背景・ねらい キク栽培においては、電照を用いた開花調節技術が重要である。近年、白熱電球にかわり、省エネルギーかつ長寿命の新しい種類の光源を比較的低価格で購入できるようになったことから、生産現場では蛍光灯や発光ダイオード(LED)等の導入が進みつつある。しかし、光源ごとの花芽分化抑制能力や経済性が不明である等の問題点が明らかとなってきたことから、キク類(輪ギク、スプレーギク、小ギク)の電照栽培における光源利用の現状を調査するとともに、白熱電球代替光源の花芽分化抑制能力の推定方法等について解説した「てびき」を作成し、光源導入に関する情報を提供する。
成果の内容・特徴
  1. キク類(輪ギク、スプレーギク、小ギク)栽培ほ場(3,463.8ha)の63.3%に光源が設置 されている。白熱電球からその他の光源への転換は、光源設置ほ場の35.6%まで進んでいる。現状では、そのほとんどが蛍光灯である。
  2. キク電照栽培用光源の特性や導入の際に留意すべき点、異なる光源の花芽分化抑制能力比較方法等について解説した「キク電照栽培用光源選定・導入のてびき」を作成した(図1)
  3. 「岩の白扇」他4品種での解析結果から、暗期中断処理によるキク花芽分化抑制の分光感度曲線を推定した(図2)。波長630nm付近の赤色光に対して高い感度を示す。
  4. 分光分布等が異なる各種光源の分光放射照度に、推定した花芽分化抑制の分光感度を乗じて求める「補正放射照度」を用いると、分光分布の異なる光源間の花芽分化抑制能力が比較可能となり (図3)、白熱電球を基準として新たな光源の設置方法を見積もることができる。
成果の活用面・留意点
  1. 普及対象:キク生産者、農業指導者(普及、JA)、光源製造・販売メーカー等。
  2. 普及予定地域・普及予定面積・普及台数等:
  3. その他:
    1)「きく類栽培用光源の使用実態調査結果」は、花き研究所ホームページ上でPDF版をダウンロード可能である。
    2)「キク電照栽培用光源選定・導入のてびき」は、花き研究所ホームページ上でPDF版をダウンロード可能である。
図表1 236490-1.jpg
図表2 236490-2.jpg
図表3 236490-3.jpg
研究内容 http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/flower/2013/13_025.html
カテゴリ きく 省エネ・低コスト化 品種

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