| タイトル | 東京湾産マコガレイの産卵場の解明 |
|---|---|
| 担当機関 | 千葉県水産総合研究センター |
| 研究期間 | 2011~2012 |
| 研究担当者 |
石井光廣 |
| 発行年度 | 2014 |
| 要約 | 東京湾におけるマコガレイの分布の季節変化、成熟状況及びマコガレイ沈着卵の採集により東京湾奥でのマコガレイの産卵場を確認した。湾奥の産卵場形成は、流動モデルを用いた粒子追跡計算による浮遊仔魚の移動推定結果から、浮遊仔魚の生残および加入に有利であるものと考えられる。 |
| 背景・ねらい | 東京湾のマコガレイは、底びき網、刺網の重要魚種で、昭和60年代に1,000tを超える水揚げがみられたが、その後減少し、低迷が続いている。底びき網の漁獲から分布をみると、夏季は貧酸素水塊の発生により南偏するが、産卵期である冬季は湾奥に多い。産卵親魚は柴~走水、内房海域でも漁獲されるが、主な産卵場は湾奥にあり、その海域での再生産が東京湾の資源変動に重要であると推定される。そこで、東京湾におけるマコガレイの産卵場を特定し、その特性を検討するため、産卵場調査、浮遊仔魚の移動・分散の検討をおこなった。 |
| 成果の内容・特徴 | 1.内湾(底びき網)と内房海域(刺網)で漁獲されたマコガレイからメスの生殖腺熟度指数(卵巣重量/体長3×103)を比較したところ、内湾では12月の後半にピークがあり、1月はじめには急激に低下したのに対して、内房では1月以降にピークがある傾向がみられ、産卵期が異なることが推定された(図1) 2.標本船調査および魚体調査(成熟,漁獲位置)のデータ、漁業者からの聞き取りを踏まえ、2012年1月4日に湾奥(船橋航路横,水深5~7m)で産卵場調査をおこなったところ(図2)、9調査点中8点から、粘性沈着卵(11~7,900個/m2)が採集された。採集された卵のふ化仔魚はその形態からマコガレイと確認されたことから、湾奥におけるマコガレイ産卵場のひとつを特定した。 3.産卵場を特定した船橋航路横のほか、盤洲干潟沖、富津岬沖北側を仮想産卵場として、3次元流動モデルを用いて、ふ化仔魚の粒子追跡計算(粒子数は1か所あたり1,000個,計算開始日は1月8日)をおこない、1週間後の粒子配置を比較すると、船橋航路横の粒子は内湾に滞留するのに対して、盤洲干潟海域の粒子はその多くが、富津岬北側の粒子はほとんどが湾外へ放出された(図3)。2009~2011年の過去3年間でも同様の結果を得た(図4)。 4.以上のことから、湾奥の産卵場形成は、マコガレイの浮遊仔魚の生残および加入に有利であるものと考えられる。 |
| 成果の活用面・留意点 | 産卵保護のための禁漁期設定の裏付けとなっている。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| 研究内容 | http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4892&YEAR=2014 |
| カテゴリ |
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