水温がズワイガニ稚ガニの成長に及ぼす影響

タイトル 水温がズワイガニ稚ガニの成長に及ぼす影響
担当機関 (独)水産総合研究センター 日本海区水産研究所
研究期間 2011~2015
研究担当者 山本岳男
山田達哉
木下貴裕
上田祐司
発行年度 2014
要約 ズワイガニ稚ガニを水温1,3,5,8℃の条件下で、1齢から8齢まで飼育した結果、稚ガニの脱皮成長率((脱皮後甲幅-脱皮前甲幅)/脱皮前甲幅×100)は水温5℃において最も高いことが明らかとなった。また、飼育水温(T)と各々の齢の脱皮間隔(D)の値を有効積算温度の法則(D=K/(T-α))に当てはめたところ、熱定数Kと発育臨界点αはそれぞれ1573day-deree、-4.7℃に漸近することが示された。
背景・ねらい 資源管理では、対象種の寿命、漁獲加入年齢、成熟年齢等を明らかにし、年齢と成長との関係を把握することが必須である。しかし、甲殻類は脱皮することによって成長するため年齢査定が難しいため、サイズの頻度分布の経時変化から年齢の推定が行われている。本研究の対象種であるズワイガニも同様であり、環境要因が脱皮間隔と脱皮後の成長(脱皮成長量)に及ぼす影響を調査する必要とされている。

そこで本研究では、異なる水温条件下でズワイガニの稚ガニの飼育試験を行い、水温が脱皮間隔と脱皮成長量に及ぼす影響を調査し、積算温度モデルを使用して水温と脱皮間隔との関係を明らかにすることを目的とした。
成果の内容・特徴 ズワイガニ稚ガニを異なる水温条件下(1℃,3℃,5℃および8℃)で1齢~8齢(約1,000日間)まで飼育し、生残、成長および脱皮間隔を調査した。1~4齢の稚ガニでは、飼育水温1℃での生残率が最も低かったが、5齢以降は飼育水温による生残率に顕著な差は認められなかった。水温と成長の関係では、水温5℃で飼育した稚ガニの脱皮成長率が有意に高いことが明らかにされた。

飼育水温と脱皮の関係では、水温が高いほど稚ガニの脱皮間隔は短くなる傾向が認められ、有効積算温度の法則(D =K/(T-α))に飼育水温(T)と脱皮間隔(D)の値を当てはめることにより、熱定数Kと発育臨界点αが求められた。Kとαと甲幅(CW)の関係はK or α = a(1-1/exp(bCW))の式で近似され、成長に伴って、それぞれ1573day-deree、-4.7℃に漸近した。水温と脱皮間隔の関係および熱定数と脱皮前甲幅の関係から、天然におけるズワイガニの年齢推定が可能となった。
成果の活用面・留意点 天然におけるズワイガニの年齢を把握することで、トロール調査結果から本種の再生産関係に関するデータを得ることができ、資源評価や資源管理に活用することができる。
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研究内容 http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4812&YEAR=2014
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