ペチュニアにおけるジャガイモやせいもウイロイドの種子伝染

タイトル ペチュニアにおけるジャガイモやせいもウイロイドの種子伝染
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 花き研究所
研究期間 2011~2014
研究担当者 松下陽介
津田新哉
発行年度 2014
要約 ペチュニアにおいてジャガイモやせいもウイロイドは胚珠または花粉を介して種子伝染する。胚珠内に感染したジャガイモやせいもウイロイドは受粉後の種子発達過程において、胚および胚乳に感染することで種子伝染が起こる。
キーワード ジャガイモやせいもウイロイド、種子伝染、花粉、胚珠、ペチュニア
背景・ねらい ジャガイモやせいもウイロイド(Potato spindle tuber viroid; PSTVd)は植物防疫法において有害動植物に指定されている病原体であり、2009年にトマトにおいて国内での初発生が確認された。PSTVdはトマト等で種子伝染することが知られているが、その伝染機構については不明である。そこで、ペチュニアにおいてPSTVdが胚珠および花粉を介して種子伝染することを示し、次にPSTVdに感染したペチュニアにおける花芽分化から種子形成に至るまでのPSTVdの感染分布を組織化学的方法(in situ hybridization法)を用いて明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. PSTVdはペチュニアにおいて胚珠または花粉を介して種子伝染する(表1)。
  2. PSTVdは花芽分化から開花までの期間において、包葉や雄ずい、花弁、胎座、珠皮まで感染する(図1A-C)。
  3. PSTVdは胚珠の珠皮に感染し、発達した柔細胞の消失とともにPSTVdも消失する(図1D-F)。
  4. PSTVdは受粉後に形成される胚および胚乳に感染する(図1E-G)。
  5. PSTVdに感染している胚の茎頂分裂組織にはPSTVdは感染しない(図1G)。
成果の活用面・留意点
  1. PSTVdの種子伝染は胚および胚乳に感染していることから、種子の表面洗浄だけではPSTVdを除去することはできない。
  2. PSTVdは種子内部に感染していることから、本ウイロイドの種子検査の際には種子を破壊しなければならない。
図表1 237056-1.jpg
図表2 237056-2.jpg
研究内容 http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/flower/2014/flower14_s05.html
カテゴリ 受粉 トマト ばれいしょ ペチュニア

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