タイトル | ウシ血中へのトリプトファン投与はストレス性コルチゾール分泌を中枢性に抑制する |
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担当機関 | (国)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所 |
研究期間 | 2006~2015 |
研究担当者 |
須藤まどか 粕谷悦子 矢用健一 大谷文博 小林洋介 |
発行年度 | 2015 |
要約 | ウシの血液中にトリプトファンを投与すると、ストレス時の生理反応の一つである脳内ノルアドレナリンによる副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンの分泌亢進が抑制され、その結果として血中へのコルチゾール分泌が減少する。 |
キーワード | トリプトファン、ストレス、コルチゾール、ノルアドレナリン、ウシ |
背景・ねらい | アミノ酸の一種であるトリプトファン(Trp)は、その摂取量を増加させることでストレス性行動反応(闘争行動等)を抑制し、創傷等による損耗を軽減しうることが知られており、さらに、ブタではストレスによるコルチゾール分泌の増加を抑制するという報告もある。コルチゾールは、タンパク質・脂質の分解促進作用を持つホルモンであることから、Trpの給与は、行動だけでなく生理的にも、ストレスによる生産性低下を防ぐ効果が期待できる。しかし、ストレス性のコルチゾール分泌反応(図1)に対するTrpの作用機序については、まだ不明な点が多い。そこで本研究では、ストレス性のコルチゾール分泌増加をもたらす主要な物質(図1の斜体文字)のうち、脳内のノルアドレナリン(NA)および副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)の作用に対して、血中へのTrp供給増加が及ぼす影響を明らかにし、抗ストレス飼料添加物としてのTrp利用技術開発のための基礎知見とする。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nilgs/2015/nilgs15_s20.html |
カテゴリ | 豚 |