タイトル | 候補種雄牛が総合指数上位にランクインする確率を示す指標P40の開発 |
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担当機関 | (国)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター |
研究期間 | 2011~2015 |
研究担当者 |
萩谷功一 山崎武志 武田尚人 鈴木三義 |
発行年度 | 2015 |
要約 | 将来の総合指数順位が上位となる確率を示すP40を開発し、後代検定に参加する候補種雄牛を選択する指標とすることを提案する。信頼度が大きく異なる遺伝評価値(両親平均とゲノミック評価値)が混在する状況において、本選抜方法は有効である。 |
キーワード | 乳用牛、後代検定一次選抜、遺伝的能力評価、信頼度、候補種雄牛 |
背景・ねらい | 日本国内で利用されるホルスタイン種種雄牛は、泌乳能力、耐久性および健全性などをバランス良く改良するために、NTPと呼ばれる総合指数を利用して遺伝的に優れたもののみが一般に供用される。農林水産省では、NTP上位40位以内の種雄牛を利用することを推奨しており、種雄牛選抜の目安とされている。後代検定に参加する若雄牛(候補種雄牛)は、多くの若雄牛の中から事前選抜(以下、後代検定一次選抜)により、160頭が選抜される。後代検定一次選抜では、後代検定が終了する4年後にNTP40位以内となる、より遺伝的能力の高い個体を正確に選ぶ必要がある。従来、後代検定一次選抜は、候補種雄牛の両親の遺伝評価値の平均(以下、PA)から遺伝的能力を判断し、さらに、候補種雄牛の健康状態、精液量や濃度、精液の活力などを考慮して実施されてきた。近年、候補種雄牛のゲノミック評価値が公表され、PAとともにゲノミック評価値(以下、GPI)を利用した後代検定一次選抜が可能となったことから、候補種雄牛は、後代検定一次選抜時にPAのみをもつ個体とGPIをもつ個体が混在する。一般的に、自身の遺伝子情報を利用するGPIの信頼度は、両親の遺伝評価値の信頼度に基づくPAの信頼度に比べて高い。そこで、本研究では、信頼度が異なる遺伝評価値が混在する状況において、候補種雄牛の評価値(PAまたはGPI)とその信頼度の違いを考慮した後代検定一次選抜法を提案する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/harc/2015/harc15_s13.html |
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