タイトル | 夏播き飼料用トウモロコシにおけるワラビー萎縮症発生地域と発生量の予測地図 |
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担当機関 | (国)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター |
研究期間 | 2011~2015 |
研究担当者 |
松倉啓一郎 吉田和弘 神代瞬 松村正哉 |
発行年度 | 2015 |
要約 | 夏播き飼料用トウモロコシにおけるワラビー萎縮症の発生地域は温暖化の進行に伴って拡大すると予想される。九州、四国、中国地方では2060年ごろに、関東地方の太平洋沿岸部では2080年ごろに現在の耐性品種による被害の軽減が困難になると考えられる。 |
キーワード | フタテンチビヨコバイ、温暖化、メッシュ気候値、飼料作物、全球気候モデル |
背景・ねらい | 現在、九州中南部の夏播き飼料用トウモロコシ栽培において、カメムシ目昆虫フタテンチビヨコバイによって引き起こされるワラビー萎縮症の被害が発生している。その被害発生程度はフタテンチビヨコバイの発生量に依存しており、本種の多発生時には既存の耐性品種でも被害が発生するものの、現状では、耐性品種の利用や播種時期の調整などの耕種的防除法を実施することで、被害をほぼ回避することができる。 過去の被害地域の拡大経緯やフタテンチビヨコバイの高い高温耐性を考慮すると、本症状の発生地域や発生量は温暖化の進行に伴って深刻化し、将来的な未発生地域への被害拡大や既存の耐性品種における被害の常態化が懸念される。そこで、国内における2100年までのフタテンチビヨコバイの分布地域とワラビー萎縮症の被害発生量の変動を、全球気候モデルから得られた温暖化シナリオデータに基づいて予測する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/karc/2015/karc15_s11.html |
カテゴリ | 病害虫 カメムシ 高温耐性 飼料作物 飼料用作物 抵抗性品種 とうもろこし 播種 品種 防除 |