耐病性・消化性に優れる寒冷地・温暖地向きオーチャードグラス中生品種「きよは」
要約 オーチャードグラス中生品種「きよは」は、「まきばたろう」と比べて、寒冷地から温暖地において3か年合計乾物収量が104とやや多収で、早春、秋の草勢、再生力にも優れる。黄さび病、小さび病、すじ葉枯病に...
気候変動が瀬戸内海の藻場に及ぼす影響―RCPシナリオに基づいた将来予測―
要約 温暖化緩和策の実施を前提としたIPCCによる気候変動予測シナリオ(RCPシナリオ)に基づき、瀬戸内海の水温上昇とそれを反映した藻場分布の将来予測を行った。最大排出量シナリオRCP8.5では2090年代には現在...
要約 「あきあかね」は、食味が優れる水稲粳系統である。収量性に優れ、大粒で炊飯米の外観、なめらかさ、粘りにすぐれるため、中食・外食などへの利用が期待される。寒冷地南部では晩生に分類され、中生の主力品...
複数病虫害抵抗性を持ち高温耐性が優れる水稲新品種候補系統「西海297号」
要約 「西海297号」は「ヒノヒカリ」と同熟期の"中生"に属するうるち種である。「ヒノヒカリ」より約15%多収で、高温登熟耐性に優れ、倒伏に強い。いもち...
いもち病に強く耐倒伏性に優れる多収良食味水稲新品種候補系統「奥羽424号」
要約 「奥羽424号」は、寒冷地中部では"やや早"熟期に属する粳種である。いもち病圃場抵抗性は、葉いもち、穂いもちともに"かなり強"である。耐倒伏性は強く、多収で、良食味である。 キーワード イネ、多収、い...
要約 植物ゲノムの網羅的な比較解析を行い、高温特異的に働くプロモーターを合成した。このプロモーターは、気候変動による温暖化に対応した農作物や、付...
夏播き飼料用トウモロコシにおけるワラビー萎縮症発生地域と発生量の予測地図
要約 夏播き飼料用トウモロコシにおけるワラビー萎縮症の発生地域は温暖化の進行に伴って拡大すると予想される。九州、四国、中国地方では2060年ごろに、関東地方の太平洋沿岸部では2080年ごろに現在の耐性品種に...
要約 東北地域における水稲品種・系統の高温耐性を評価するため、ガラス温室で高温条件の栽培を行い、高温耐性の基準となる品種・系統を選定した。検定基準品種は登熟期間の気温条件が異なる熟期に分けた15品種・...
大気 CO2 濃度の上昇はコメの品質を低下させるが 高温耐性品種ではその影響が小さい
要約 大気 CO2 濃度が高い条件では、白未熟粒が多発し、品質の指標である整粒率が大幅に低 下しました。その程度は高温年で大きく、将来の高 CO2 ・高温環境では品質の低下が懸念 されます...
要約 「ほしみのり」は温暖地東部における熟期が早生のうるち米品種である。「コシヒカリ」並の良食味で、収量および玄米品質は「コシヒカリ」より優る。縞葉枯病抵抗性を有し、稲麦二毛作地帯等で普及が期待され...
要約 45~50℃で数週間処理した土壌は、30℃における硝化活性は低下するが、高温における硝化活性は高まる。前年に太陽熱土壌消毒した土壌は、消毒していない土壌に比べ、45℃における硝化が進みやすい。 キーワード...
熱帯地域のイネ主力23品種における高温感受性と開花時刻の比較
要約 熱帯地域でのイネ主力23品種について開花時の高温感受性と開花時刻を比較すると、高温感受性には大きな品種間差がみられるが、開花時刻に関しては品種間に大きな差がなく、早朝開花性を有する品種は存在しな...
要約 温暖化への適応対策として、高水温下でも生残率の高い系統魚を開発することが、斃死を軽減させるための有効な対策の一つと考えられる。本県で飼育してきたヒラメ系統魚の中には、高水温期の低酸素状況下にお...
開花時高温不稔の回避に有効なイネ近縁野生種由来早朝開花性QTL
要約 イネ近縁野生種O. officinalis由来の早朝開花性系統「EMF20」は2つの早朝開花性QTL(qEMF3,qEMF8)を持つ。そのうちqEMF3は「南京11号」遺伝背景下で、開花を1時間30分早...
幼穂形成前の低水温が穂ばらみ期の水稲穎花の耐冷性を低下させる分子機構
要約 穂ばらみ期に冷害処理(12°C、5日間)した水稲では、穎花の低分子量型HSP及びその制御因子と推定される蛋白質群の遺伝子発現が著しく高まる。しかし幼穂形成の前に低水温処理(18°C、14日間)をするとそ...
要約 出芽酵母におけるFMP21遺伝子の発現量増加比率は、菌株の高温耐性能と相関がある。出芽酵母でFMP21遺伝子の発現量を増加させると高温耐性能が向上する。 キーワード 出芽酵母、高温ストレ...
要約 過去30~40年間の温暖化による発芽・開花期の前進および成熟期の温度上昇の結果、リンゴ収穫期の果実品質は酸含量が減るなど長期的な変化が起きている。この変化は暦日、満開後日数、果皮色、デンプン含量の...
水稲登熟期の高温ストレスにより玄米において蓄積が増加するフェノール性化合物
要約 3',6-di-O-sinapoylsucrose、3'-O-sinapoyl-6-O-feruloylsucrose、24-methylenecycloartanyl ferulate、およびγ-oryzanolは、水稲登熟期の高温ストレスにより玄米において...
要約 温風導入型オープントップチャンバーは遮光の影響を少なくしながら太陽エネルギーのみを利用して人工熱源を用いずに昼温を均一に上昇させることができる。この方法は低コストで多数のサンプルを高温処理でき...
要約 「みずほの輝き」は、良質で炊飯米の外観が良く、「コシヒカリ」並の極良食味である。寒冷地南部では晩生の晩に属し、作期分散による高品質米生産に利用できる。 キーワード イネ、極良食味、高品質 背景・...