クルマエビとアサリの複合養殖技術

タイトル クルマエビとアサリの複合養殖技術
担当機関 大分県農林水産研究指導センター水産研究部
研究期間 2014~2015
研究担当者 山田英俊
田村勇司
発行年度 2016
要約 エビ養殖池でクルマエビとアサリを一緒に育てると、池中の植物プランクトンを餌としてアサリの成長が早まり、養殖開始約6カ月後には商品として出荷できることがわかった。本法は、天然海域に比べてアサリの成育が海況に左右されず、給餌も不要なため、低コストで省力的なアサリの養殖方法といえる。
背景・ねらい クルマエビ養殖池は底面が砂泥でアサリ等二枚貝の生息に適している。また、エビの残餌や排泄物が栄養となり、池中には二枚貝類の餌となる植物プランクトンが大量に増殖する。そこで、この植物プランクトンを利用して、クルマエビ養殖池でアサリを大量に生産する技術の開発に取り組んだ。 
成果の内容・特徴 エビ養殖池でクルマエビとアサリを一緒に育てると、アサリを単独で育てる場合よりもアサリの成長が早まり、養殖開始約6 カ月後には商品として出荷できることが判明した(図1、2)。これは、クルマエビの残餌や排泄物が栄養となって、アサリの餌となる植物プランクトンが大量に増殖したためと考えられる。本法は、天然海域に比べてアサリの成育が海況に左右されず、給餌も不要なため、低コストで省力的なアサリの養殖方法である。また、身入りの良い時期に収穫したアサリを真空凍結し「凍結アサリ」として1,000 円/kg で販売し、収益の増加も図ることができた。 
成果の活用面・留意点 本法は、クルマエビ等の養殖場を保有している施設で利用可能である。また、生産したアサリを出荷する以外にも、観光潮干狩り場や小型アサリの放流事業への利用等、多面的活用が可能である。なお、クルマエビ養殖は収穫後に池を干し上げるので、それまでに商品化サイズのアサリに育てておくことが望ましい。また、養殖用稚貝(殻長2~3mm)の大量確保のため、稚貝生産の技術を習得するか、複数の機関が共同で稚貝を生産し供給する体制を構築することが必要である。 
研究内容 http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=6089&YEAR=2016
カテゴリ 出荷調整 低コスト

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