| タイトル |
クルマエビの自然交尾における音響の影響 |
| 担当機関 |
(国研)水産研究・教育機構 瀬戸内海区水産研究所 |
| 研究期間 |
2013~2015 |
| 研究担当者 |
浜野かおる
菅谷琢磨
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| 発行年度 |
2016 |
| 要約 |
屋内の水槽で飼育した場合のクルマエビの自然交尾率は、野外養殖池での飼育に比較して非常に低いことが知られている。交尾率と水槽内音響との関係について調べたところ、屋内水槽は野外池に比較して広帯域で騒音レベルが高いことが判明した。さまざまな角度から水槽内の音を制御することによって、屋内水槽飼育下でも安定的に自然交尾が行われることが明らかとなった。
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| 背景・ねらい |
クルマエビの種苗は野生の親エビから採卵して生産する方法が一般的で、精子を含む精莢を雄からすでに受け取っている雌(図1交尾後)を捕獲し、親として利用している。近年、親として適当なサイズの大型の野生雌クルマエビの漁獲が減少しており、加えて、野生のクルマエビは病原性ウイルスを保有している場合がある。そこで、ウイルスに感染していない雌雄のクルマエビを閉鎖環境下で交尾させて種苗を生産する技術が必要とされている。
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| 成果の内容・特徴 |
交尾行動が飼育面積によって影響を受けるのかどうかを調べるために、野外池に底なし小割網を張り、1,4,9,16m2に区分けし、同密度で雌雄成クルマエビを3ヶ月間飼育して交尾率を調べたところ、野外池では1m2の狭い飼育面積であっても高い交尾率を示し、飼育面積は交尾に影響を与えないことが明らかとなった。高い交尾率を示す野外池と低い交尾率となる屋内水槽とについて音環境を比較したところ、屋内水槽は野外池に比較して、広帯域で騒音レベルが高いことがわかった(図2)。野外池の近隣に2トン水槽を設置し、水槽内の騒音源を探索した結果、エアレーションおよび排水管を流れる水、ヒーター、ポンプが原因であることが判明した。野外養殖池と同程度の音響となる静音水槽を設計し(図3)、クルマエビの飼育を行ったところ、水槽内でも野外池と同様の高い交尾率を示した。屋内の様々な場所に静音水槽を設置し、音響と交尾率との関係を探り、交尾に影響を及ぼす騒音源の特定を試みたところ、機械等による低周波音が交尾行動に影響を与えることが示唆された(表1)。上記試験結果から、音響を制御することによって、屋内水槽においても十分な自然交尾が行われることが明らかとなった。
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| 成果の活用面・留意点 |
現在は野生親クルマエビが保有している病原ウイルスによる疾病を回避するため、春先に捕獲される大型野生クルマエビを用いてのみ種苗生産が行われているが、本研究により季節に関係なく生産が可能となる。また、抗病性、高成長性、餌料効率の向上等を目指した優良な形質を持つ選抜した個体からの育種等への応用も期待される。
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| 研究内容 |
http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=6093&YEAR=2016
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| カテゴリ |
育種
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