タイトル | 泌乳持続性が高い酪農経営では乳房炎などの家畜診療費が低い |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター |
研究期間 | 2011~2015 |
研究担当者 |
久保田哲史 田鎖直澄 山崎武志 藤田直聡 |
発行年度 | 2016 |
要約 | 泌乳持続性が高い牛群を飼養する酪農経営は乳牛1頭当たり年間乳房炎罹患回数が少なく、乳房炎治療費を始めとする家畜診療費が少ない。また、生乳販売代金に対する家畜診療費の割合も小さい。 |
キーワード | 泌乳持続性、酪農経営、乳房炎罹患回数、乳房炎治療費、家畜診療費 |
背景・ねらい | 酪農経営は飼養頭数の拡大とともに1頭当たり泌乳量の増加によって生乳生産量の増加を図っている。しかし、305日乳量に重点を置いた現在の乳牛選抜が泌乳前期に偏った産乳量の増加を誘発し、この前期の高乳量を支えるために濃厚飼料の給与量が増加している。このことが、乳牛の疾病増加や分娩間隔の長期化等、収益性低下の要因となっているという見方がある。このため、泌乳中期および後期の乳量維持にも配慮した指標である泌乳持続性を用い、この値を改善することで酪農経営の収益性が向上するような乳牛の遺伝的改良や飼養管理方法に関する開発研究が行われている。 そこで、北海道内において乳量水準が高い地域である十勝管内において、牛群検定記録における2004年4月から2009年3月の総分娩数400頭以上の大規模酪農経営294戸を対象に、泌乳持続性の高低(平均87.42)と分布件数を考慮した乳量(平均10,286kg)3区分の計6グループに区分する。各グループから14~16戸、合計92戸分析対象候補経営を抽出し、協力の得られた25戸の家畜診療記録、組合員勘定記録から、泌乳持続性の高い経営における乳房炎等の家畜診療費に関する経済的有利性を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/harc/2016/harc16_s06.html |
カテゴリ | 経営管理 飼育技術 乳牛 |