タイトル | キャベツセル苗の深植え定植における根系および倒伏性 |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター |
研究期間 | 2014~2016 |
研究担当者 |
山本岳彦 松尾健太郎 山崎篤 |
発行年度 | 2016 |
要約 | キャベツの倒伏性は、押倒し抵抗測定により、解析・評価が可能である。キャベツセル苗の深植え定植では、浅植え定植に比べ、少し深い(3-5cm深)層に多数の側根を発達させるため、転び型倒伏への抵抗性が増し、押し倒し抵抗値が大きくなる。 |
キーワード | 加工業務用キャベツ、セル苗、機械化体系、深植え定植、根系支持力 |
背景・ねらい | 加工業務用キャベツでは機械化体系の導入が進められているが、その核となる機械収穫では、結球部の倒伏(傾き)が作業効率を下げるため問題とされている。これまでに、対策として、セル苗を深く定植する栽培技術を提案している(2014年度研究成果情報)。倒伏には、茎部の曲がりによる挫折型倒伏と根部の損傷による転び型倒伏があるが、キャベツ機械収穫体系では結球下部の茎長がスムーズな機械収穫に必要とされる長さ以上となる品種の使用は避けることとしており、転び型倒伏をより問題視している。これまで、キャベツ育苗時の茎部の強度について調べた研究はあるものの、転び型倒伏を調べた研究はなく、そのメカニズムも不明である。そこで、プランター栽培試験により、キャベツセル苗の深植え定植による根系発達を調べ、根系支持評価方法の開発のために耐倒伏性を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | この成果は、宮城県岩沼市の生産法人の土壌(砂壌土)を用いて、温室内でキャベツ品種「おきな」をプランター栽培(定植12/1)した結果である。栽培は、46 L容プランターに風乾土壌をつめ、セル苗2株を定植して行う(施肥量N:P2O5:K2O=28:20:23 kg/10a)。定植の際は、浅植え区で根鉢が表土から0.5 cm程度露出する程度、深植え区で2cm程度覆土する(胚軸・子葉節が隠れる程度)。 押倒し抵抗値およびモーメントは、測定2日前に圃場容水量の60%まで灌水した際に得られた成果である。 キャベツの転び型倒伏性を評価する際の基礎的資料としての活用が期待される。
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/tarc/2016/tarc16_s02.html |
カテゴリ | 育苗 加工 機械化体系 キャベツ 栽培技術 施肥 抵抗性 品種 |