タイトル | 豚レンサ球菌の莢膜欠失弱毒株は動物体内で莢膜を発現し、強毒化しうる |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門 |
研究期間 | 2014~2015 |
研究担当者 |
大倉正稔 Jean-Philippe Auger Nattakan Meekhanon 大崎慎人 Marcelo Gottschalk 関崎勉 高松大輔 |
発行年度 | 2016 |
要約 | 豚レンサ球菌は、莢膜を欠失すると病原性が低下する。しかし、莢膜欠失株には、動物体内での遺伝子変異により、莢膜を発現し、強毒化する株がある。 |
キーワード | 豚レンサ球菌、人獣共通感染症、莢膜、点突然変異、in vivo |
背景・ねらい | 豚レンサ球菌は豚や人に髄膜炎や敗血症、心内膜炎を起こす人獣共通感染症起因菌として知られている。通常は本菌の表層は多糖類で構成される莢膜に覆われているが、心内膜炎を呈した豚からは、莢膜合成遺伝子の変異により莢膜を失った株が多数分離される。莢膜の欠失は宿主への付着能を高めるため、心内膜炎発症過程においては菌にとって有利に働く。一方、莢膜は免疫細胞による貪食に抵抗する重要な病原因子であるため、欠失した菌の病原性は大きく低下し、人に髄膜炎や敗血症を引き起こしにくくなると考えられる。しかし、一度莢膜を欠失した株が莢膜を再生し、強毒化する可能性について検証されておらず、公衆衛生のリスクは明らかではない。そこで本研究では、試験管内と動物体内で継代を繰り返し、莢膜の再発現と強毒化の可能性を検証する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/niah/2016/niah16_s03.html |
カテゴリ | 豚 |