飼料用ムギ類を活用した秋冬季における放牧延長のための作付け支援計算シート

タイトル 飼料用ムギ類を活用した秋冬季における放牧延長のための作付け支援計算シート
担当機関 (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産研究部門
研究期間 2011~2016
研究担当者 中神弘詞
平野清
北川美弥
井出保行
発行年度 2017
要約 秋冬季における肉用種繁殖牛の放牧延長を計画する際に、どの飼料用ムギ類の草種を、いつ頃播種すると、いつまで希望頭数をストリップ放牧できるかを算出する計算シートである。予測される放牧可能頭数と期間から、冬季の飼料の購入計画にも利用できる。
キーワード 放牧延長、エンバク、ライムギ、イタリアンライグラス
背景・ねらい 都府県の一般的な放牧飼養では、草量が不足する晩秋季に退牧して舎飼いに移るが、この時期に別の放牧用草地を準備して放牧期間を延長することで、家畜飼養の省力化・低コスト化を一層推し進めることができる。
そこで、秋播きしたエンバク、ライムギ及びイタリアンライグラスについて、繁殖雌牛のストリップ放牧を前提に、放牧予定地域における適草種と放牧可能期間を予測できる計算シートを作成し、効率的な放牧計画の策定を支援する。
成果の内容・特徴
  1. 簡単な項目(放牧予定地域における年平均気温、播種日及び放牧条件[面積、頭数、入牧予定日])を入力するだけで、エンバク、ライムギ及びイタリアンライグラスの草地で、それぞれ何月何日まで放牧可能かが表示される(図1)。
  2. 表示される日付の根拠となる放牧可能日数は、年平均気温と播種日から推定される日々の草量(図2)と、家畜の体重比の一定量がストリップ放牧(図3)によって過不足なく採食されるとの仮定に基づいて算出される。
  3. 表示された日付を目安にすることで、放牧予定地域における適草種及び播種時期を判断でき、用意する牧区や頭数などの放牧延長計画や、冬季における飼料購入計画の立案にも利用できる。
成果の活用面・留意点
  1. 普及対象:放牧実践農家、普及指導員
  2. 普及予定地域・普及予定面積・普及台数等:南東北以南の積雪量が少なく、利用を想定する期間に根雪が生じない地域を対象とする。普及場所は、耕起等の管理作業が可能な土地とする。本作付け支援計算シートは、栃木県内の耕作放棄地を活用した周年親子放牧実践農家で導入済みである。
  3. その他:施肥などの栽培管理は各地域の栽培基準に従うものとする。作付け支援計算シートは畜産研究部門webサイト内で公開する(http://www.naro.affrc.go.jp/nilgs-neo/contents/program/ss4pwg/index.html)。利用予定地の年平均気温は、農研機構農業環境変動研究センターの「メッシュ農業気象データ」(http://adpmit.dc.affrc.go.jp/technical/files/rel67_1.pdf)の情報も参考になる。
研究内容 http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/popular/result040/2017/17_022.html
カテゴリ イタリアンライグラス 栽培技術 省力化 飼料用作物 施肥 低コスト 播種 繁殖性改善 ライ麦

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