タイトル | ネムリユスリカ細胞を用いた酵素の常温乾燥保存法の開発 |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部門 |
研究期間 | 2015~2017 |
研究担当者 |
菊田真吾 渡辺俊介 佐藤令一 Oleg Gusev Alexdander Nesmelov 十亀陽一郎 Richard Cornette 黄川田隆洋 |
発行年度 | 2017 |
要約 | 乾燥耐性機能を持つネムリユスリカから樹立された細胞の中で、人為的に発現させた酵素(ルシフェラーゼ)を常温乾燥状態のもとで長期間保存する事に成功した。本研究の技術を応用することで、冷蔵・冷凍による保存が必要とされている酵素や抗体等を、常温のまま乾燥させて長期間保存することが可能になる。 |
キーワード | 培養細胞、乾燥耐性、常温乾燥保存、トレハロース、酵素 |
背景・ねらい | 酵素は生体内の化学反応において触媒の役割を担う。多くの酵素は、室温を超える熱的環境や脱水などの影響を受けて壊れ(変性という)活性を失う。このため変性を抑制するためには、低温環境にて保存することが一般的に行われている。 干からびた状態でも水和によって乾燥前と同じように生息できるネムリユスリカから作製された培養細胞は、その幼虫の形質と同様に、乾燥に対して強い耐性を示すことが解っている。この現象は、細胞の蘇生に関わる生体物質は一旦カラカラに乾いた状態に晒されても生理活性が保護されていることを示唆している。しかしこの細胞の中で人為的に導入した酵素の活性を乾燥条件下で維持できるかどうかを明らかにする。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nias/2017/nias17_s22.html |
カテゴリ | 乾燥 |