タイトル | 疫学モデルによる植物病原菌の生態学的分類と根絶条件 |
---|---|
担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業研究センター |
研究期間 | 2014~2018 |
研究担当者 |
鈴木清樹 鈴木文彦 佐々木顕 |
発行年度 | 2018 |
要約 | 植物病原菌の栄養摂取モード(生体栄養/殺生栄養/腐生栄養)を取り入れた疫学モデルを構築し、感染個体の基本再生産数により病害流行の閾値を評価することで、4つの栄養依存タイプとともにそれら病原菌の根絶条件と防除対策例が提示される。 |
キーワード | 基本再生産数、病害防除、菌類生態、疫学モデル |
背景・ねらい | 植物病原菌の栄養戦略を感染生理学的に捉えた場合、多種多様なカテゴリに区分されることが知られている。たとえば、宿主植物を生かしたまま寄生する絶対生体栄養菌や環境中の腐植を利用する真正腐生栄養菌をはじめ、それらの中間的なカテゴリも多数存在する。一方、植物病原菌の栄養戦略に基づく最適な防除対策を理論的に明らかにするためには、栄養摂取モード(生体栄養/殺生栄養/腐生栄養)に着目した疫学モデルを構築して解析することが効果的である。そこで、本研究では、生きた宿主に感染する生体栄養モード、宿主を殺して栄養摂取を行う殺生栄養モード、植物遺体から栄養を得る腐生栄養モードという、3つの栄養摂取方法を取り入れた疫学モデルを導入する。モデル解析を通して、植物病原菌を栄養依存タイプに分類し、従来の感染生理学的カテゴリを新たに生態学的アプローチから整理するとともに、各栄養依存タイプに適した防除指針を提示する。 |
成果の内容・特徴 |
|
成果の活用面・留意点 |
|
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/carc/2018/carc18_s10.html |
カテゴリ | 病害虫 土壌消毒 品種 防除 圃場管理 |