タイトル | ミノムシシルクの強さは高秩序性階層構造による |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部門 |
研究期間 | 2015~2018 |
研究担当者 |
吉岡太陽 亀田恒徳 坪田拓也 上樂明也 |
発行年度 | 2018 |
要約 | ミノムシの糸はカイコやクモの糸に比べて高い秩序性階層構造から成っており、糸を引っ張った際、秩序構造は破断に至るまで維持される。この秩序構造により、糸に作用した応力は力を担うべき結晶に均一に分散され、他のシルクに比べ高い力学物性を示す。 |
キーワード | 未知・未利用シルク、高機能天然繊維、ミノムシシルク、放射光X線構造解析 |
背景・ねらい | 地球規模での脱石油社会構築が急務となる中、多くの材料分野において、枯渇性資源から非枯渇性資源(再生可能資源)への材料転換が求められている。なかでも、絹糸昆虫のつくりだす糸(シルク)は、強度と伸度のバランスに優れた高タフネス性を示すことから、次世代構造材料候補の一つとして注目を集めている。我々のグループでは、ミノムシシルクが、構造材料の評価において特に重要視される力学物性値:初期弾性率、破断強度およびタフネスの全てにおいてカイコやクモのシルクを凌ぐことを見出し、産業利用に繋げる取り組みを行ってきた。一方で、なぜミノムシシルクが他のシルクに比べ優れた力学物性を示すのか、その本質的な理由についての科学的な裏付けが欠けていた。本研究では、放射光X線解析により、ミノムシシルクの優れた力学物性を構造面より明らかにする。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nias/2018/nias18_s22.html |
カテゴリ | カイコ くり |