課題名 |
食品製造副産物の有効利用による鶏卵肉の低コスト生産技術 (1)蒸気乾燥トウフ粕の飼料利用技術 |
研究機関名 |
福岡県農業総合試験場
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研究分担 |
家畜部
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研究期間 |
完H13~16 |
年度 |
2004 |
摘要 |
福岡県内で開発された水分4%の蒸気乾燥トウフ粕は保存性に優れ、大豆粕の約1/2の価格で供給することが可能となっている。そこで、採卵鶏、肉用鶏の両方に対してこの蒸気乾燥トウフ粕を飼料原料(大豆粕代替品)として利用することを目指し、給与試験を実施した。採卵鶏においては、蒸気乾燥トウフ粕を飼料の10%まで配合しても産卵成績に有意な低下は見られないが、52週以降の破卵率が増加する傾向にあった。これにフィターゼを300単位/kg添加すると、カルシウム利用率が向上し、産卵成績、破卵率、収益性のいずれも対照飼料よりも良好な成績となり、実用化が可能と考えられた。炭酸カルシウムの添加並びに炭酸カルシウムとフィターゼの同時添加では、フィターゼの単独添加ほどカルシウム利用率は向上しなかった。肉用鶏では、蒸気乾燥トウフ粕を5%以上配合すると飼料摂取量と増体が明らかに低下し、嗜好性の悪さが示された。嗜好性と消化性改善のためにトウフ粕水分量の10~20%までの増加、油脂の吸着、酵素の添加を試みたが効果は認められず、肉用鶏への利用限度は飼料の5%以内と判断された。
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研究対象 |
鶏
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戦略 |
畜産
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専門 |
飼養管理
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部門 |
鶏
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カテゴリ |
乾燥
飼育技術
大豆粕
低コスト
鶏
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