課題名 |
ミカン由来発ガン抑制物質を利用した機能性牛乳生産技術 |
研究機関名 |
長崎県畜産試験場
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研究分担 |
大家畜科
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研究期間 |
新H16~17 |
年度 |
2004 |
摘要 |
温州ミカンの果皮部に多く含まれているβクリプトキサンチン(βCRP)は発ガン抑制効果が期待されている。しかし、本県の特産品である温州ミカンジュースの製造粕には果皮部が多く含まれながら、ほとんどが産業廃棄物として処理されている。そこで、ミカンジュース製造粕を乳用牛の飼料に活用し、発ガン抑制物質等を移行させた機能性の高い牛乳の開発を検討している。 平成16年度には、ミカンジュース製造粕に含まれるβCRPの濃度やその保存性について検討した。その結果、県内産のミカンジュース製造粕中にはβCRPが2mg/100g以上含まれていた。他の飼料を混合したサイレージ化によりβCRPは3カ月後30%に減少したが、他の飼料と混合しないサイレージ化では、3カ月程度での減少はほとんど無かった。また、ミカンジュース製造粕を用いた混合飼料の泌乳牛への給与では、βCRP血中濃度の上昇と、乳汁中への移行が確認されたが、乳汁中に生乳とは異なる風味も検出された。現在、ミカンジュース製造粕中βCRPの3ヶ月以上の長期保存性について検討中である。またβCRPを移行させた乳汁の効果についても調査中である。
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研究対象 |
乳用牛
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戦略 |
畜産
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専門 |
飼養管理
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部門 |
牛
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カテゴリ |
温州みかん
機能性
飼育技術
乳牛
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