課題名 |
新規機能性成分を付与した県産果実酒・蒸留酒の開発-コラゲナーゼ阻害活性を持つアルコール飲料の開発 |
研究機関名 |
秋田県総合食品研究所
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研究分担 |
酒類
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研究期間 |
継H15~19 |
年度 |
2005 |
摘要 |
(目的)国産果実酒の現状は、農業の構造問題、国産果実酒の低価格化、低価格輸入果実酒の増大、流通の激変、国産果実酒文化の変遷や形成不全等の問題を抱え、非常に厳しい状況にある。これは県内産果実酒も例外ではない。一方で近年の健康ブームにより、果実酒中に存在するポリフェノールの機能性が注目されており、消費者の需要も伸びつつある。そこで高い機能性を付与した果実酒を開発することで、県内産果実酒の品質の高度化と市場の拡大に大きく貢献できると期待される。本年度は、県内産果実酒のヒトI型コラゲナーゼ阻害活性について検討を行った。さらに機能性成分を保持した新規なリキュール製造法についても検討を行った。(成果)・ヒトI型コラゲナーゼ阻害活性MMP阻害活性の高かった果実酒を中心に、ヒトI型コラゲナーゼの阻害活性を調べた。その結果、プラムの赤ワインとブルーベリーワインの阻害活性が高かった。ヒトI型コラゲナーゼはポリフェノールにより強く阻害されることが判っており、プラムとブルーベリーのポリフェノールが阻害に関与したと推察される。・機能性リキュールの開発ホップには強い糖尿病合併症阻害効果があることが判っている。そこで、ホップを原料としたリキュールの可能性について検討を行った。日本酒100mlにホップを0~0.1g添加しMMP阻害活性を測定した結果、0.025g/100mlで90%の阻害活性を示すことが判明した。また、官能検査の結果、ホップのさわやかな香りのあるもののやや苦味を感じた。
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専門 |
食品加工流通
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部門 |
共通
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カテゴリ |
加工
機能性
機能性成分
ブルーベリー
ホップ
ワイン
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