カニ殻給与が採卵鶏の生産性、卵質及び自然免疫機能に与える影響

課題名 カニ殻給与が採卵鶏の生産性、卵質及び自然免疫機能に与える影響
研究機関名 京都府畜産技術センター
研究分担 経営・指導部
研究期間 継H17~18
年度 2005
摘要 1.目的:京都府北部地域の旅館・ホテルから排出されるカニ殻は2,500トン/年にも及び、その多くが焼却処理されていることから、カニ殻の有効活用に向けた取り組みが模索され、地元の旅館・ホテルが独自のカニ殻粉砕機によってカニ殻を処理し、土壌改良材としての利用が試みられている。カニ殻にはミネラル、たんぱく質、免疫増強が期待できるキチンが多く含まれていることから、カニ殻の鶏への給与効果を調査し、養鶏農家におけるカニ殻活用の有効性について検討した。
2.方法:
(1)試験期間平成17年5月26日から6月22日(72週齢から76週齢)
(2)供試鶏 コマーシャル採卵鶏 25羽×2区×3反復 計150羽
(3)供試施設 ウインドウレス鶏舎、ヒナ2段24cmケージ下段に単飼とした。
(4)供試飼料 CP17以上、ME2,800kcal/kg以上の市販配合飼料を用いた。
(5)供試資材 乾燥・粉砕カニ殻。水分5.0%、粗蛋白質19.8%、粗脂肪0.4%、可溶化窒素物4.4%、粗繊維23.3%、粗灰分47%(Ca20.9%、P2.8%、Na0.9%)
(6)試験区分対照区:市販配合飼料。カニ殻区:市販配合飼料の5%を乾燥・粉砕カニ殻に置換した飼料 
(7)調査項目 生産性(飼料消費量・産卵率)、卵質検査(卵殻破壊強度・卵黄色)。血液中のマクロファージ機能(走化性:ケモタキチャンバー法、貪食能:ラテックスビーズ法)
3.結果の概要:
(1)飼料消費量及び産卵率は、両区に差は認められなかったことから、カニ殻を飼料に添加しても嗜好性に問題はなく、生産性への影響も認められなかった。
(2)各区の飼料中カルシウム含量は、対照区3.1%に対してカニ殻区4.5%に増加したが、卵殻破壊強度への影響は認められなかった。カニ殻にはカロチノイド色素が微量含まれているが、卵黄への着色効果は認められなかった。
(3)免疫細胞の一種であるマクロファージの走化性、貪食能ともに、開始前は両区に差は認められなかったが、終了時には対照区に比べてカニ殻区では有意に向上し、自然免疫機能の活性効果が認められた。
(4)市販配合飼料の5%を乾燥・粉砕カニ殻に置換しても、生産性及び卵質に影響はないことから飼料原料として利用可能である。また、より健康な鶏の飼育が期待できると推察される。
4.今後の問題点と次年度以降の計画:鶏卵中の機能性成分についても分析が必要であると考えれる。
5.結果の発表、活用等:京都府畜産技術センター研究成績第3号(2006)に掲載予定
研究対象 採卵鶏
専門 飼養管理
部門
カテゴリ 乾燥 機能性成分 飼育技術 土壌改良

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