ミカン由来発ガン抑制物質を利用した機能性牛乳生産技術

課題名 ミカン由来発ガン抑制物質を利用した機能性牛乳生産技術
研究機関名 長崎県畜産試験場
研究分担 大家畜科
研究期間 完H16~17
年度 2005
摘要  温州ミカンの果皮部に多く含まれているβクリプトキサンチン(βCRP)は発ガン抑制効果が期待されている。しかし、本県の特産品である温州ミカンジュースの製造粕には果皮部が多く含まれながら、ほとんどが産業廃棄物として処理されている。そこで、ミカンジュース製造粕を乳用牛の飼料に活用し、発ガン抑制物質等を移行させた機能性の高い牛乳の開発を検討した。県内産の温州ミカンジュース粕中にはβCRPが2mg/100g以上含まれ、βCRPはミカンジュース粕を他の飼料と配合後セミTMRサイレージにすることで、1ヶ月で約50%、3ヶ月で約30%に減少するが、他の飼料と配合せず単体サイレージ保存した際にはβCRP濃度は3ヶ月まで濃度変化はみられず、4ヶ月で約85%に減少し、5ヶ月で保存開始前の約50%を割った。ミカンジュース粕を他の飼料と配合しないでサイレージ保存することによって、4ヶ月までβCRP濃度の減少が抑えられ、保持期間の限界は約4ヶ月程度であった。また、ミカンジュース粕を現物中4割程度用いた飼料を乳牛へ給与した場合、血液中と乳汁中濃度へのβCRP移行が確認され、朝方乳と夕方乳においてβCRP濃度の変化は見られなかった。乳汁へ排出されるβCRP排出量はβCRP摂取量の約0.3%であった。一方、ミカンジュース粕を給与しない場合、血液中濃度0.33μg/mlのβCRPが確認されたが、乳汁中のβCRPは確認されなかった。試験牛の乳汁風味検査ではミカンジュース粕現物配合割合6%時において、青草臭や牛乳風味の減少などの変化が発生し、その後、ミカンジュース粕現物配合割合12%時ではミカン臭が確認された。乳生産性への影響はみられなかった。以上より、食品加工残渣であるミカンジュース粕は単体でサイレージ保存することによりβCRP濃度を維持したまま、4ヶ月程度保持できる可能性が示唆され、さらにミカンジュース粕を乳用牛へ給与することで、乳汁中へのβCRP移行が可能であった。
研究対象 乳用牛
専門 飼養管理
部門
カテゴリ 温州みかん 加工 機能性 飼育技術 乳牛

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