課題名 |
本県オリジナル品種・新品種・一般品種の生育及び栽培特性調査 |
研究機関名 |
福島県農業総合センター
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研究分担 |
果樹研究所
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研究期間 |
継H18-22 |
年度 |
2007 |
摘要 |
目的:本県オリジナル品種及び新品種の生育・栽培特性を把握し、栽培マニュアル作成に活かすとともに、高品質高生産のための栽培技術開発の基礎資料とする。一般品種については、生育状況を把握し、リアルタイムの生育情報を生産現場に提供する。、結果:(1)果樹栽培、(1)リンゴ新品種「緋のあずま」について、台木の違いがBA処理効果に及ぼす影響を比較、検討した。BA処理による副梢発生数はJM2台で多く、側枝候補枝数が多く確保された。また、JM2台に対して行ったBA処理の有無が結果枝発生に及ぼす影響では、苗畑で育成した1年生苗木を移植せずにBA処理を行った苗畑処理区で副梢発生が促進され、結果枝確保に有効と判断された。(2)モモ新品種「ふくあかね」は、「あかつき」に比べ収穫期が7日遅く、果実は初期の肥大は小さいものの、満開後85日以降急激に肥大し、収穫期には「あかつき」とほぼ同程度となった。果実品質は、糖度が高く、着色も良好だが、収穫初期は酸味がやや多く、後半はミツ症の発生が見られた。(3)新品種の特性を調査した。リンゴでは早生種が「ちなつ」「さんたろう」、中生種が「緋のあづま」「シナノスイート」「シナノゴールド」、晩生種が「あいかの香」「彩来」について検討を行い、継続調査とした。モモでは、早生種が「はつおとめ」「ふくおとめ」「まなつ」「恋みらい2号」、中生種が「奥あかつき」「ゆうひめ」「ふくあかね」「まどか」「なつっこ」「白秋」、晩生種が「紅川中島」「紅錦香」「あぶくま」「ふくよか美人」「黄ららのきわみ」について検討を行い、継続調査とした。ニホンナシでは「喜水」「愛甘水」「筑水」「なつしずく」「あきあかり」「秀玉」「おさゴールド」「王秋」について、セイヨウナシでは「オーロラ」「バラード」について検討を行い、継続調査とした。ブドウでは「安芸クイーン」「あづましずく」「ハニービーナス」は有望であった。オウトウでは「紅さやか」「紅秀峰」について検討を行い「紅秀峰」は有望な品種と判断された。、(4)一般品種の特性を調査した。リンゴでは早生種の「つがる」で成熟日数の短縮により収穫期が前進し、果実品質は着色が不良であった。晩生種の「ふじ」は、収穫期が遅れたが着色、蜜入りは良好で、裂果の発生は少なかった。モモの収穫期は平年並み~やや早かったが、黄肉種やネクタリンではやや遅れた。果実の大きさはやや大きく、糖度は平年並み~やや高く、食味は総じて良好であった。ニホンナシの収穫期は中生種までは平年より早めであったが、「あきづき」「南水」は平年より遅れた。一果重は中生種までは平年より小さめ、晩生種では平年より大きめであった。また、「あきづき」の側枝養成を目的とした新梢誘引は、6月下旬~7月上旬が適期と考えられた。セイヨウナシの収穫期は平年より遅く、RM示度は高めで、平年よりデンプン指数の低下が遅く、収穫期を判断しにくかった。ブドウでは、無核栽培の「巨峰」の収穫期は平年より6日早く、糖度は平年よりも低かった。「巨峰」の有核栽培においては単為結果率が高かった。オウトウでは収穫期は平年並み~2日遅れ、着果多く、果実の大きさは平年並み~やや小さめで、糖度はやや低かった。また、「佐藤錦」は、日平均積算気温277℃(満開後19日)から硬核期が始まり、硬核期開始から16日後に硬核期終了、33日後に収穫開始、35日後に収穫盛りとなることが知られた。(5)つがるの着色系統の選抜試験では、「ニューつがる」「つがる姫」「夢つがる」「みすずつがるNo.7 SP1(みすずつがるNo.7の選抜)」「みすずつがるNo.7 SP2(みすずつがるNo.7の選抜)」「家隆つがる」「古幡系つがる」「芳明つがる」「芳明つがる SP1(芳明つがるの選抜)」「芳明つがる SP2(芳明つがるの選抜)」「普通系つがる」について検討を行い、「つがる姫」「夢つがる」が有望であった。ふじの着色系統の選抜試験では、「FF00-2」「FF00-3」「FF99-1」「FF98-4」「FF96-1」「FF97-1」「FF97-3」「FF97-4」「FF98-2」「FF98-3」「FF98-4」「FF98-6」「長ふNo.12VF」「こまちふじ」「福ふNo.2選抜(1)」「福ふNo.2選抜(2)」「普通系ふじ」「普通系ふじVF」について検討を行い、継続調査とした。
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カテゴリ |
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