課題名 | 主要農作物生育解析調査 |
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研究機関名 |
福島県農業総合センター |
研究分担 |
作物園芸部 会津地域研究所 浜地域研究所 |
研究期間 | 継H18-22 |
年度 | 2007 |
摘要 | 目的:毎年、同一耕種条件により栽培し、定期的な調査を行い主要農作物の生育状況の基礎資料を得る。 また、異常気象が予想される場合は、災害の予測、被害の解析、対応技術の策定など技術情報を提供する。、結果:(1)水稲の作柄解析試験、 苗の生育は、概ね草丈がやや短く、乾物重及び、充実度は平年よりやや劣った。活着は作物園芸部の5月15日植えでやや劣ったのを除き、平年より優った。分げつ期の生育は、主稈出葉期が作物園芸部及び浜地域研究所で2~3日早まったが、会津地域研究所では1~2日遅れた。茎数は、作物園芸部及び会津地域研究所ではひとめぼれが平年より多く、コシヒカリが平年より少なく経過したが、浜地域研究所では概ね平年並で経過した。葉色は、作物園芸部及び会津地域研究所では平年よりやや淡く推移したが、浜地域研究所では8葉期以降平年より濃く推移した。幼穂形成始期は作物園芸部及び浜地域研究所では、ひとめぼれが2日早く、コシヒカリが平年並、会津地域研究所ではひとめぼれが平年並、コシヒカリが平年より2日遅れた。7月中旬の冷温により幼穂の生長が遅れ、出穂期は作物園芸部、浜地域研究所ではほぼ平年並、会津地域研究所で2~3日遅れた。登熟期は概ね高温、多照で経過したため登熟が早まり、作物園芸部及び浜地域研究所では平年より2~6日早く、会津地域研究所では平年並であった。成熟期の生育は、稈長が平年より短く、穂数が作物園芸部のコシヒカリを除き平年並からやや多かった。また、倒伏は全般に平年より少なかった。精玄米重は、各品種、地域とも平年より優った。増収要因は、m2当り籾数が平年より多く、登熟歩合が平年より高かったことによるものであった。、(2)畑作物の作柄解析試験、(1)大豆作柄解析試験、 大豆を同一耕種法で栽培し、当該年の生育経過を把握するとともに技術対策資料を得るため、供試品種をタチナガハ及びふくいぶきとして標播、晩播の調査をした。は、成熟期の生育は標播、晩播で両品種とも全重、茎重、子実重及び百粒重が平年より下回った。障害粒は、紫斑粒、褐斑、裂皮及び虫害粒は少なく品質は優れた。、(2)麦類作柄解析試験、 麦類の当該年次の生育を把握するとともに栽培上の技術対策資料を得るため、大麦(シュンライ)、小麦(アブクマワセ、きぬあずま、ゆきちから)について調査したところ、播種期及び出芽期は平年並みで、越冬前の生育はゆきちからを除いていずれも草丈、茎数、葉齢とも平年を上回った。12月中旬~3月の気温は平年より高く推移し、このため幼穂形成開始がいずれの品種も2~3日早まり、節間伸長開始も2~18日早くなった。出穂期も2~3日早くなった。出穂期以降の気温は低めに推移し。成熟期の生育はシュンライの稈長が平年より長かったが、小麦は平年並みか短かった。穂数、m2当たり稔実粒数はアブクマワセを除いて増加した。収量はいずれの品種も平年より増加した。検査等級は大麦で充実度がやや劣り2等となった。アブクマワセが2等、きぬあずまは1等となった。、(3)こんにゃく作柄解析試験、 こんにゃくを毎年同一耕種法で栽培し、年生別の生育・収量を調査しその作柄を検討したところ、本年は生育初期の低温と日照不足により地下部の生育が抑制され、8月以降は高温により生育回復が図られたが、あかぎおおだま、みやままさりの両品種2年生の球茎生育は平年をやや下回った。生子生育はあかぎおおだまでは平年を上回ったが、みやままさりはやや下回った。、(4)葉たばこ作柄解析試験、 農業総合センター内において当該年次のたばこの作柄を調査したところ、樹型ががピラミッド型で収量はやや低かったが、肥切れが良く適熟の葉が収穫でき、乾燥期間の天候も安定していたこともあって品質の良い乾葉となった。、、、 |
カテゴリ | 乾燥 小麦 こんにゃく 水稲 大豆 たばこ 播種 品種 |