j.土壌生物相の解明と脱窒などの生物機能の評価手法の開発

課題名 j.土壌生物相の解明と脱窒などの生物機能の評価手法の開発
課題番号 2008010607
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,土壌生物機能研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,土壌生物機能研究チーム
協力分担関係 農業環境技術研究所
研究期間 2006-2010
年度 2008
摘要 1)窒素動態に関わる土壌微生物相の解明と機能評価に関しては、微生物の群集構造は黒ボク土と非黒ボク土で異なるが、主なアンモニア酸化細菌はNitrosospira属であり、黒ボク土は他の土壌に比べて硝化活性が高いことを明らかにした。脱窒活性は、水田、転換畑とも水稲栽培後に増加し、土地利用の違いにより脱窒菌相が異なることを明らかにした。堆肥の施用は脱窒活性を高めるが、堆肥由来の脱窒菌が増加するためではなかった。また、ペレット堆肥施用による初期の亜酸化窒素の急激な発生は、ペレット堆肥内の脱窒菌によることを明らかにした。2)原生動物を利用した土壌生物環境評価手法の開発では、原生動物1個体から画像とDNA塩基配列を用いて同定するシステムを完成し、系統樹の作成に成功した。3)土壌微生物群集構造の変動に及ぼす土壌管理の影響解明では、異なる土壌と肥培管理下のとうもろこし栽培において、子実糖度と関連のある微生物をPCR-DGGEバンドの正準対応分析によって抽出し、指標化に有望な糸状菌2種を見出した。また、寒冷地ほうれんそう連作畑において特徴的な糸状菌を7種同定した。有機農業転換初期における微生物相へ影響する要因として、太陽熱殺菌が大きいことを明らかにした。茶園の酸性土壌は、特徴的な微生物相を形成しており、石灰、有機物多施用により微生物種が多くなることを明らかにした。4)土壌微生物が産生する作物生育促進物質等に関しては、チンゲンサイ幼植物検定で根伸長能を示す脂質の堆肥化過程における量的な変動を明らかにした。また、各種土壌より分離した作物生育促進微生物には強い促進活性がないこと、幼植物検定で根伸長物質として同定したコレステロールはこまつなを用いたほ場施用試験でその効果が認められないことを明らかにした。
カテゴリ 有機農業 有機栽培 こまつな 水田 水稲 チンゲンサイ とうもろこし 肥培管理 評価法 ほうれんそう

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