t.家畜排せつ物の効率的処理・活用のための飼養管理システム及び資源化促進技術の総合的検証と新たな要素技術の開発

課題名 t.家畜排せつ物の効率的処理・活用のための飼養管理システム及び資源化促進技術の総合的検証と新たな要素技術の開発
課題番号 2008010617
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,畜草研,資源化システム研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,北農研,資源化システム研究北海道サブチーム
協力分担関係 (株)フリーデン
(有)岡本製作所
朝日工業(株)
群馬県畜産試験場
三重県科学技術振興センター
北海道立畜産試験場
岡山県総合畜産センタ-
熊本県農業研究センタ-
豊橋技術科学大学
神戸大学
研究期間 2006-2010
年度 2008
摘要 1)資源化に適さない雑排水を低コストで処理するための表面流式人工湿地を用いた排水処理試験において、夏季では水位の高さにかかわらず全窒素浄化率は同等であるが、冬季では水位上昇による滞留時間増加処理を行うと処理を行わない場合に比べて全窒素浄化率が向上することを明らかにした。また、カラム試験により異粒径資材に対する吸着曲線を得た。この結果は、湿地処理水のさらなる高次処理および栄養塩回収に適した資材の選択に利用できる。2)排せつ物からのアンモニア等の低コスト回収利用技術では、吸引通気式堆肥化システムを用いたアンモニア回収液を一次発酵終了後の堆肥に掛け戻して、N-P-Kが4-6-5%で窒素が再揮散しにくい高肥料成分堆肥を調製する方法を実規模で開発した。また、アンモニア回収液を飼料用稲への追肥に利用する方法を考案し、飼料米の多収栽培に活用できることを実証した。さらに通年堆肥化技術では、家畜排せつ物の資源化(堆肥化)と環境負荷ガス抑制の両立を図るための基礎的知見として、堆肥中微生物群集構造の安定化には揮発性脂肪酸の枯渇が重要であることを明らかにした。3)家畜ふん尿を燃料として利用するには、塩素濃度と含水率の低減が必要なことから、固液分離装置を用いてケーキ含水率を60%程度に下げることで、含水率に比例してふん尿に含まれる塩素の濃度を燃料化の目標濃度である3,500ppm以下にできることを明らかにした。
カテゴリ 肥料 飼育技術 飼料用作物 低コスト

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