i.消費者・実需者ニーズを重視した農産物マーケティング手法の開発

課題名 i.消費者・実需者ニーズを重視した農産物マーケティング手法の開発
課題番号 2008010653
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,マーケティング研究チーム
協力分担関係 茨城県農業総合センター
研究期間 2006-2010
年度 2008
摘要 消費者ニーズの把握および要因解析手法の開発に向けて、1)消費者ニーズの把握法を開発するため、定型自由文で消費者が米を購入する際に重視する商品属性のデータ収集し、これをテキストマイニングすることにより商品属性の背景にある要因を摘出できることを示した。2)食生活変化の要因分析手法として、家計調査個票データのコーホート(同年代に出生した世代)分析とアンケート調査を実施し、米はコーホートの違いによる消費量の差が月間1~2kg/人と大きいことを明らかにした。3)農産物のブランド確立要因を解明するため、トマトのPOSデータを分析し、特定生産者に対する顧客ロイヤリティー(顧客忠誠度)を確認するとともに、その要因が価格の高低だけではなく、糖度の高低と外観品質のばらつきの大小にもよることを明らかにした。 4)多様なライフスタイルに対応した新たな農産物提供方法の解明に向けて、食行動記録データ収集システムで収集したデータを分析し、日常の購入品目数が多い消費者は、産地や品質への関心が高く調理にも積極的であることを明らかにした。 地域農産物販売促進のコミュニケーション支援手法や消費者・実需者ニーズに適合した製品戦略・流通経路戦略策定手法の開発に向けて、1)地域農産物販売促進のためのコミュニケーション支援手法を開発するため、消費者への甘しょの品種特性に係る情報提供方法を検討し、包装などへの情報表示には、技術的な特性(品種特性など)だけでなく、メニューや調理方法、消費者の反応を加味する必要性を明らかにした。2)消費者・実需者ニーズに適合した製品戦略として、コンソーシアム方式による新品種を用いた共同商品開発では、参加業者間におけるスムーズな原料調達を図るために、新品種の技術特性と消費者ニーズを把握する能力とともに加工品の製品開発ノウハウを持ったコーディネーターによる意向把握と利害調整が不可欠であることを明らかにした。3)消費者・実需者ニーズに適合した流通経路戦略手法を開発するため、顧客指向型の産地における販売チャネルとブランド管理に向けた卸売・仲卸業者との関係を検討し、両者が協調関係を構築するには、取引相手の重点化およびその相手との情報共有を進めることにより機会主義的な行動を抑制するとともに、実需者とのマッチング機能や加工・物流機能を強化することが必要であることを明らかにした。 農産物輸出振興のための海外市場のニーズ把握とそれに基づく産地戦略の策定に向けて、1)台湾で果実購買・消費に関する消費者へのアンケート調査を実施し、台湾の消費者は、伝統市場を主体とする購買、年節(春節・仲秋節)用需要の多さ、弱酸味志向、日本産果実に対する高い品質評価などの特性を有することを明らかにした。
カテゴリ 加工 新品種 トマト 評価法 品種 輸出

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