課題名 | e.バイオテクノロジーを利用した新食品素材の生産技術の開発及び生物機能の解明・利用 |
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課題番号 | 2008010664 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,食総研,食品分析研究領域 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,食総研,食品素材科学研究領域 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,食総研,微生物利用研究領域 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,食総研,食品バイオテクノロジー研究領域 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,食総研,食品工学研究領域 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2008 |
摘要 | 1)麹菌の機能制御の高度化に向けて、ゲノム情報から見出された麹菌のアミノペプチダーゼ様遺伝子6種類のうち、5種類は麹菌で初めて見出されたアミノペプチダーゼであること、その中の3種類は、近縁種でも酵素活性が未解明の新規遺伝子であることを明らかにした。パン酵母のARO7遺伝子やVPS45遺伝子を過剰発現させることによる顕著なストレス耐性の向上、YER139C遺伝子等の、V-ATPase機能を介した酸化ストレス適応の解明等、酵母の高度ストレス耐性制御機構の解析を進めた。納豆種菌のγポリグルタミン酸生産量は、基質の供給量によって制限されることを確認した。2)乳酸菌とパン酵母の有用機能の高度化を目指して、GABA資化能欠損変異パン酵母とGABA高生産乳酸菌からなるパン生地発酵系により、優れた発酵特性を発現させた。また、豆乳原液を用いて、アンジオテンシン変換酵素阻害活性および抗酸化能等の機能性を付与する乳酸菌S56株を選抜した。3)微生物等の持つ特異な分子認識・代謝機能を解明するために、変性LDLに対する受容体LOX-1の認識能発現機構について、LOX-1の認識領域を改変し、変性LDL結合能を有する再構成分子を作製した。4)新食品関連素材の生産技術開発を目指して、オリゴ糖製造用酵素生産系について、新規のミルクオリゴ糖調製酵素を探索した結果、β-1,3-N-アセチルヘキソサミンホスホリラーゼ(GalHexNAcP)を取得した。複合酵素によるガラクト-N-ビオース(GNB)合成において、反応効率を高めることによって、純度99%GNBを50g調製した。糖鎖コンビナトリアルライブラリー合成においては、ガラス基板に表面化学処理を施し、光リソグラフィー技術を応用して基板への微細加工を行った。 |
カテゴリ | 加工 機能性 品質保持 |