i.生体防御能を活用した次世代型製剤の開発

課題名 i.生体防御能を活用した次世代型製剤の開発
課題番号 2008010676
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,動衛研,次世代製剤開発チーム
協力分担関係 株式会社・微生物化学研究所
西川ゴム工業株式会社
千葉県畜産総合研究センター
日本アルコール産業株式会社
帯広畜産大学
産業後術総合研究所
研究期間 2006-2010
年度 2008
摘要 病原体の感染や宿主の免疫応答の機作を解明し、次世代の製剤を開発するため、1)Mycoplasma hyopneumonie(MH)の付着因子であるP97抗原の遺伝子を豚丹毒菌生ワクチン小金井株に導入した遺伝子組換え株を作製し、P97抗原が感染防御効果を誘導することを確認した。2)豚伝染性胃腸炎ウイルスが感染に利用する宿主側因子(受容体)の同定とその性状解析を通してウイルス感染を阻止する標的部位を特定するため、受容体候補の遺伝子およびその変異体を本ウイルス非感受性の細胞株に導入して形質転換体を作出したところ、この非感受性細胞がウイルスに対する感受性を獲得し、導入分子がウイルス感染の受容体として機能することを確認した。 新たな製剤開発の基盤を確立するため、1)抗生物質に替わる抗菌物質として期待される豚リゾチームの末端にアルギニンを付加して正電荷を強化したところ、高pH環境、高塩濃度環境で天然型より強い抗菌活性を示した。2)豚インターロイキン-18とその変換酵素豚カスペース1の遺伝子を挿入したデュアルウイルスベクターを用いることにより活性型の豚インターロイキン-18が分泌され、開発したデュアルベクターの有効性が明らかになった。 家畜・家きんの診断法を開発するため、1)ウエストナイルウイルス(WNV)に特異的モノクロ-ナル抗体を作出し、これを用いた競合ELISAの条件を検討した結果、日本脳炎血清型群に属する4種類のウイルスのうち、WNV感染血清と、日本脳炎ウイルスや他の2種類の脳炎ウイルスの免疫血清との区別が可能になった。2)唾液中の炎症性サイトカインのうちIL-18は豚の拘束ストレスに対するストレスマーカーとなることから、唾液を採取することにより非侵襲的なストレスの評価が可能であることを明らかにした。 家畜・家きんへの利用に適したDDS用担体を開発するため、1)低コストのDDS素材として期待される炭酸カルシウムカプセルとシリカカプセルに、指標としてサケDNAを封入して鶏に投与したところ、指標DNAが目的の腸管に到達して放出されることを確認した。
カテゴリ 低コスト 防除

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる