課題名 |
g.暖地・南西諸島の農業を支えるさとうきび等資源作物の低コスト安定生産技術の開発 |
課題番号 |
2009013844 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構
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研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,バイオマス・資源作物開発チーム
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協力分担関係 |
宮崎大学
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研究期間 |
2006-2010 |
年度 |
2009 |
摘要 |
1)収穫期間拡張を達成するために開発したさとうきびKY96T-547は本年度の良好な試験成績を得て十分なデータが出そろったことから、22年度の品種化に取り組む。また、さとうきびKN00-114は黒穂病抵抗性を持ち、株出しで多収であり、耐倒伏性があることから鹿児島県徳之島で新品種候補として有望と評価された。2)収穫期間拡張が製糖システムに与える影響を解明するために、20年度に開発したシミュレーションモデルをさとうきび生産量や粗糖生産量、収量性を定量的に把握でき、簡便に変数を設定できるように改良し、適用範囲を拡張して製糖工場に提案した。3)高バイオマス量さとうきびKY01-2044は、製糖用普及品種より株出しでの全糖収量が33%多く、バガス収量は77%増となった。毎年の収穫を継続し、特に3回目の株出し栽培では製糖用品種の2.5倍の全糖収量となった。本系統を用いると、化石燃料に依存することなく、従来並の砂糖生産量を確保し、余剰糖蜜よるエタノールの増産が可能となることから、食料生産と競合しないエネルギー生産が可能な日本初の砂糖・エタノール複合生産向けの新品種候補とした。飼料用の高バイオマス量さとうきびKRFo93-1は年2回の収穫体系において5月と8月に収穫すると多収になった。さらに、新植では密植栽培により収量が増加することを明らかにした。4)バイオマス生産量の高い資源作物として開発したスーダン型ソルガムの一代雑種九州交3号は、通常、出穂後に発生する糸黒穂病が未発生の出穂前でも乾物収量が高く収穫可能な特長を有するので、新品種候補とした。
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カテゴリ |
さとうきび
飼料用作物
新品種
水田
ソルガム
抵抗性
低コスト
品種
輪作
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