課題名 | f.食用稲における病害抵抗性の強化のための遺伝子単離と機作の解明 |
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課題番号 | 2009013899 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,病害抵抗性研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,北農研,病害抵抗性研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,病害抵抗性研究東北サブチーム |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2009 |
摘要 | 1)真性抵抗性遺伝子の解析と連鎖DNAマーカー作出のため、いもち病抵抗性遺伝子Pi46(t)を第4番染色体長腕末端領域のSSRマーカーRM3288とRM5473の間にマッピングした。2)LTR型レトロトランスポゾンを指標にしたDNAマーカー(tK59)を設計するために、インド型・トロピカルジャポニカ型品種から、Pitと同一の遺伝子型をスクリーニングした。3)いもち病ほ場抵抗性遺伝子Pi34の単離のため、同遺伝子の座乗領域を97kbまで絞り込み、SuperSAGE法による解析から、OMG-02をPi34候補遺伝子として新たに選抜した。4)縞葉枯病抵抗性遺伝子ST07R導入組換え稲後代系統での縞葉枯病の発生抑制、ST07R 発現抑制系統の感受性反応から、縞葉枯病抵抗性がST07Rによることを確認した。単離した縞葉枯病抵抗性遺伝子のゲノム情報をもとに、縞葉枯病抵抗性稲個体をヘテロでも識別できる共優性DNAマーカーを開発した。5)ほ場抵抗性の変動要因とその機作を解明するため、いもち病ほ場抵抗性遺伝子Pi35(t)を保有するコシヒカリ同質遺伝子系統を用い、Pi35(t)が感染初期の菌糸伸展と病斑伸展を抑制することを明らかにした。また、Pi35(t)の抵抗性程度は、この遺伝子を強く侵す菌株によって低下する場合があることを明らかにした。「トヨニシキ」の強ほ場抵抗性の解析のため、多型を示す95個のSSRマーカーを選抜した。6)いもち病菌の病原性変異機構解明のため、20年度に設計したプライマーセットを用い、AVR-Pik変異に伴う転位因子の転位先を探索した。7)マルチラインの持続的利用のため、マルチラインでのいもち病菌レースの長期変動予測モデルと葉・穂いもち病勢進展モデルをソフトウェアとして作成し、北陸研究センターのホームページ上に公開した。本システムによる計算結果は、宮城県・新潟県の過去・現在のレース変動のデータと適合した。 |
カテゴリ | いもち病 縞葉枯病 DNAマーカー 抵抗性 抵抗性遺伝子 病害抵抗性 品種 |