h.遺伝子組換え技術の高度化と複合病害抵抗性等有用組換え稲の開発

課題名 h.遺伝子組換え技術の高度化と複合病害抵抗性等有用組換え稲の開発
課題番号 2009013901
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,作物研,稲遺伝子技術研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,稲遺伝子技術研究北陸サブチーム
研究期間 2006-2010
年度 2009
摘要 1)作物の重要形質に係わる新規遺伝子の機能解明として、小胞子期の稲に高温処理を施す過程で発現レベルが変動する遺伝子の解析を進めるとともに、処理による不稔の直接的な原因が花粉の柱頭への付着及び花粉管発芽活性が低下することであることを明らかにし、両者の関連性を検討した。高温不稔に係わる遺伝子を明らかにすることによって、将来の高温耐性品種作出への戦略構築が可能となると期待される。2つの白葉枯病ほ場抵抗性関連遺伝子の相補試験を行い、これらがほ場抵抗性に関与することを確認するとともに、新たな候補遺伝子も同定した。また、病原菌の感染によって誘導される合成プロモーターの作製と解析を進めた。さらに、カルビンサイクルを加速化することによって光合成速度を向上させる可能性が想定される、ラン藻由来のFBP/SBPase遺伝子を葉緑体移行型として導入した系統で、導入遺伝子の発現による酵素活性の上昇を確認した。2)spw1-cls閉花受粉性系統が開花する限界温度条件を明らかにするとともに、数品種の栽培品種に閉花受粉性形質を持たせるためにspw1-clsとの戻し交配を進めた。また、新たに飼料用品種「モミロマン」等から新規閉花性個体のスクリーニングを行った。さらに、稲の花器官形成を制御する新規MADSボックス転写因子MFO1の機能、発現特性について解析した。3)「たちすがた」にエンバクチオニン遺伝子と稲変異型アセト乳酸合成酵素(ALS)遺伝子を導入した組換え体を作出し、導入遺伝子の発現を確認した。トリプトファン高含量有望系統の隔離ほ場栽培を行い、トリプトファンが温室内と同程度に蓄積していることを確認したが、交雑モニタリングの結果、交雑は認められなかった。また、稲由来プロモーターを用いたトリプトファン高含量稲の作出、改良を進めた。米粒中でのリジン高含量化のため、リジン含量を低下させるリジンの代謝・分解抑制酵素の発現レベルを抑制する系統を開発した。また、稲萎縮病(RDV)抵抗性組換え系統の生物多様性影響評価試験を進めた。さらに、ダイズコングリシニンα'の発現系統の再構築と再導入、集積箇所の検討と精製法の改良を行った。
カテゴリ 萎縮病 高温耐性品種 受粉 飼料用作物 大豆 抵抗性 病害抵抗性 品種 モニタリング

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