e.良食味で加工適性に優れた甘しょ品種の育成と新たな有用特性をもつ甘しょ育種素材・系統の開発

課題名 e.良食味で加工適性に優れた甘しょ品種の育成と新たな有用特性をもつ甘しょ育種素材・系統の開発
課題番号 2009013920
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,サツマイモ育種研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,作物研,食用サツマイモサブチーム
研究期間 2006-2010
年度 2009
摘要 1)良食味で調理後の黒変が少なく、貯蔵性が「高系14号」並の「九州163号」を選抜した。本系統は、サツマイモネコブセンチュウの5レースに対して抵抗性を示すが、立枯病にはやや弱いことを明らかにした。また、多収で食味の良い「関東132号」は、サツマイモネコブセンチュウに強、立枯病に中、つる割れ病に強の抵抗性を示し、複合病虫害抵抗性を有することを明らかにした。  2)でん粉原料用として有望な「九州159号」は、耐老化性に優れる低温糊化性でん粉を有し、標準品種「シロユタカ」並のでん粉重を得られることを明らかにした。低温糊化性でん粉を有する「九系285」もシロユタカ並のでん粉重を示し、鹿児島県でも評価が高かったことから「九州167号」として選抜した。焼酎用の有望系統「九州153号」は、いもの外観や貯蔵性が優れ、醸造時における原料当たりの純アルコール収得量が高いことに加え、本品種から醸造した焼酎における甘くフルーティーな香りとすっきりした味が高く評価されたことから新品種候補系統とした。3)ほ場での生産力検定試験及び病虫害抵抗性検定の結果から、低温耐性でネコブセンチュウ抵抗性が強い「03239-311」、低温耐性で特に初期生育が良い「06188-26」、立ち型草姿でネコブセンチュウにやや強い「作系21」を有望系統として選抜した。4)「コガネセンガン」と「ハイスターチ」、及び「ジェイレッド」と「潮州」の交配F1集団を用いて、サツマイモネコブセンチュウ抵抗性に関するバルク解析を行い、遺伝子型間に有意差のある抵抗性型のAFLPマーカーを多数見出した。そのうち「コガネセンガン」と「ハイスターチ」の組合せで8個のマーカー、「ジェイレッド」と「潮州」の組合せで4個のマーカーがQTL解析によりそれぞれ同一の連鎖地図上に位置づけられた。「コガネセンガン」と「ハイスターチ」の組合せについては、抵抗性QTLに関連するAFLPマーカー2座を同定し、STSプライマーを作出した。これらのSTS化されたマーカー座の相同領域は、AFLP連鎖地図の作成に用いた2倍体野生種両親系統のゲノムDNA中にも見出された。
カテゴリ 病害虫 育種 加工適性 新品種 耐寒性 立枯病 抵抗性 抵抗性検定 評価法 品種 良食味

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