課題名 | b.野菜・茶の免疫調節作用、生活習慣病予防作用を持つ機能性成分の評価法と利用技術の開発 |
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課題番号 | 2009013926 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,野茶研,野菜・茶機能性研究チーム |
協力分担関係 |
東京工業大 森永製菓 九州大学 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2009 |
摘要 | 1)茶の生活習慣病予防効果の解明に向けて、茶葉中フラボンであるケンフェロールは12.5?M以上でPPARγリガンド活性、CD36発現抑制活性を示すことを明らかにするとともに、「りょうふう」等ケンフェロールを高含有する品種を明らかにした。2)ゆり科野菜等が持つ生体調節機能を解明するため、しょうが及びねぎを経口摂取した際に免疫系に及ぼす作用を調べ、しょうがの水溶性画分及びねぎの粘液に免疫活性化物質が含まれることを明らかにした。また、牛乳は、だいこんのイソチオシアネートの体内吸収を高めることを20年度に引き続いて確認するとともに、ミロシナーゼ活性を阻害しないことを明らかにした。3)中性脂肪の分解を促進する野菜の解明に向けて、ショウガ6-ジンゲロール及びその類縁体やブロッコリー抽出物は脂肪細胞分化を促進し、PPAR γリガンド活性を持つことを明らかにした。4)茶の免疫調節作用、抗アレルギー作用を解明するため、メチル化カテキン抗体産生モノクローナル抗体を作製し水晶発振子マイクロバランス装置に搭載して現地試験を行い、「べにふうき」緑茶の降圧効果をヒト試験によって確認するとともに、新たな抗アレルギー成分として、加水分解型タンニンのG-ストリクチニン、テオガリンを見出した。さらに、茶葉水溶性多糖類中の免疫賦活成分はssRNAであり、冷水抽出液でのカテキン比率(EGC:EGCG=3:1)が免疫賦活に有効であることをマウス試験、予備的ヒト試験で明らかにした。5)共同研究により、「べにふうき」を利用した食品が2メーカーから上市された。6)「枕個03-1384」を高アントシアニン品種「サンルージュ」として品種登録出願した。「サンルージュ」は、茶期が遅いほど、また茎のアントシアニン含有率が高いこと、3つの既知アントシアニンを含み、アントシアニンとカテキンが眼精疲労抑制で相加作用を持つことを明らかにした。また、「タリエンシス赤芽」のF1世代同士のきょうだい交配でカフェインレス個体を作出し、交配によりカフェインレスチャ品種が育成できること、カフェインレス形質がTCS1に支配されていることを明らかにした。また、GABAもやしを投与したラットで肝機能改善効果を認めた。7)なすアントシアニン生合成のキー酵素(ACT)について、全長cDNA候補クローンを単離し、塩基配列を決定した。 |
カテゴリ | 機能性 機能性成分 しょうが だいこん 茶 なす ねぎ 評価法 品種 ブロッコリー もやし ゆり |