| 課題名 |
20.果樹園における資源循環型肥培管理技術の確立 1)家畜ふん堆肥の効率的利用法の開発、(1)局所施肥法の開発 (2)牛ふん堆肥の施用限界量の把握、 |
| 研究機関名 |
山梨県果樹試験場
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| 研究分担 |
生理加工科
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| 研究期間 |
H18~22、H18~22 |
| 年度 |
2008 |
| 摘要 |
環境保全型農業を実現するために、化学肥料の使用量を半減し家畜ふん堆肥等の有機物を施用する技術を検討した。 ア.モモ園での検討 堆肥を投入した3処理区のうち特に有機施用量が多い有機区と有機LP区では交換性塩基含量、可給態リン酸含量、土壌pHが高かった。この傾向は処理1年目から顕著であった。果実重、収量は有機LP区で低かった。これは窒素不足の影響と考えられた。エコ区では果実品質は良好であり、収量も配合区に近かった。有機物に含まれるリン酸、カリ等の無機物の土壌への蓄積と窒素遅効の調節がポイントとなると考えられた。、イ.ブドウ園での検討 エコ区で交換性カリ含量、可給態リン酸含量、全炭素含量、全窒素含量が他処理区より高かった。これは、本処理区では一昨年牛ふん堆肥を多量に投入したためその影響が残っているためと考えられた。有機LP区では、交換性カリ含量、可給態リン酸含量、全炭素含量、全窒素含量が少なかった、果実品質は有機LPで果粒重が高く、エコ区は配合区と同傾向にあった。また、糖度はエコ区でやや低く、配合区ではやや高い傾向にあった。処理3年目の状況は窒素肥効は有機LP区>配合区=エコ区の傾向にあった。、ウ.エコ肥料の現地施肥試験 調査モモ園の各処理区における果実品質はエコ肥料区、JA配合肥料区ともに大きな差違は認められず、十分満足できる値を示した。したがって、早生種から中晩生種まで、また、峡東地域全般に分布する多くの土壌からなるブドウ園、モモ園でエコ肥料を施用しても従来のJA配合肥料と同様の果実生産が期待出来ると考えられる。エコ肥料施用による果実品質への大きな影響はなく、安全して施用出来ることが確認されたが、単年度成績なので今後も継続して試験を行い、さらに実用性を確認していきたい。、エ.エコ肥料の肥効特性調査 ブドウとモモではリン酸、カリ減肥への影響度合いが異なり、ブドウでは鈍く、モモでは敏感に影響した。したがって、エコピーチを施肥する際におけるリン酸、カリ成分管理の重要性を示している。 オ.硝酸態窒素の流亡調査 果実品質は改善区で果粒重、果粒重が良好であったが、着色が低下し、例年にくらべ果実品質はやや低下した。また、浸透水中は圃場の乾燥状態が続いたため十分量が採取出来なかったので、H21年からはかん水等を含めて浸透水の安定的な採取も検討する。 ア.ライシメーター試験 期間内の総降水量は1045mm、かん水量を含めると流入量は1394mmであった。6~8月は降水量が少なかったため適宜かん水を実施した。浸透水中の硝酸濃度は植栽状態では年間をとおして1mg/L以下と低く推移した。無植栽の各処理区では硝酸濃度は概ね20mg/L以上の高濃度を示した。この差が樹によって吸収された窒素量と考えられた。特に1、2、7、8月が高かったが処理区の違いによる影響は明らかではなかった。植栽3年目の状況を示したが、土壌への影響はカリ含量等に明らかになりつつあり、有機物の分解に関連する施用量のよる影響が明確になった。今後も長期にわたり施用試験を行い、連用による影響を明らかにする予定である。、イ.有機物連用試験 有機物を連年施用しても生産上問題はみられなかったが、3年前から、牛ふん堆肥区では新梢伸長や果実肥大がやや劣る傾向が顕著に発現し始めている。鶏ふん区は従来、良好であったが今年は果実生育がやや不良であったが今後も観察したい。コンポスト区も多少生産は不安定であるがほぼ配合肥料区と同等であると判断される。総合的に判断して、配合肥料で十分であるといえるが、これでは有機物施用のメリットが薄れてしまうので、有機物施用の効果を明らかにするような組み立ても必要である。
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