課題名 |
北空知地域における直播稲作および露地野菜作の実証と産地化方策の提示(地下水位制御圃場における野菜作の実証研究) |
研究機関名 |
北海道立上川農業試験場
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研究分担 |
栽培環境科
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研究期間 |
継H21?23 |
年度 |
2009 |
摘要 |
目的:地下水位制御圃場においてカホ?チャおよひ?他の野菜の生育に及ほ?す影響を明らかにし、各野菜における地下灌漑指針を確立する。、計画:地下灌漑か?野菜の活着およひ?初期生育に与える効果を現地試験地と上川農試水田転換畑圃場で検証する。また、地下灌漑方法か?野菜の収量、品質およひ?養分吸収に与える効果を検証する。、調査地域:場内および北空知地域の地下灌漑システムを有する水田転換畑1カ所、栽培作物:カホ?チャ、ハクサイ、灌漑処理:(1)灌漑なし、(2)定植およひ?乾燥時灌漑、調査項目:土壌水分(pF,TDR)、活着率、生育調査、収量調査、生理障害発生程度、作物体分析(養分吸収量)、土壌化学性分析、期待される成果:地下灌漑か?野菜の活着や生育・収量に与える効果か?明らかとなる。地下灌漑か?野菜の養分吸収や生理障害軽減に与える効果か?明らかとなる。カホ?チャなと?野菜に対して地下灌漑による灌水指針か?確立される。、成果:a.2009年における6月上旬~8月下旬の降水量は488mmであり多雨であった。無灌漑区で地下30cmのpFが2.5を超える乾燥時期は、カボチャ圃場では8月中下旬のみ、ハクサイ圃場では7月上旬のみであった。カボチャの果実収量および1果重は窒素施肥量が8+4 kg/10a(乾燥時灌漑)または8+8kg/10a(無灌漑、常時灌漑)で最大となった。また、果実収量および1果重について灌漑による処理間差は認められなかった。カボチャの窒素吸収量は各灌漑処理とも施肥量の増加に伴い多くなった。窒素吸収量および施肥窒素利用率について灌漑による処理間差は認められなかった。カボチャの内部品質の指標である果実赤道部の乾物率について無灌漑では各施肥処理とも25%未満であったが、常時灌漑および乾燥時灌漑では窒素0kg/10a区を除きおおむね25%を上回った。灌漑処理により果実赤道部乾物率および果実乾物生産効率は有意に高まったことから、8月中下旬(果実の成熟期)の灌漑が果実の乾物生産を向上させたと考えられた。ハクサイについて灌漑処理による初期生育の差は認められず、各処理区とも収穫時の結球重は規格内に達した。また、結球重、窒素吸収量および利用率、窒素の乾物生産効率について灌漑による処理間差は認められなかった。、
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カテゴリ |
かぼちゃ
乾燥
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水田
生理障害
施肥
はくさい
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